2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

新刊です

著書訂正 19p、「天理教」→「大本(教)」 29p、延伸したのは大正十四年→昭和六年。「九年前」→「三年前」

村上春樹になりたい(創作)(3)

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村上春樹になりたい(創作)(2)

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村上春樹になりたい(創作)(1)

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音楽には物語がある(39)ただの歌詞じゃねえか(2)「中央公論」三月号

『ただの歌詩じゃねえか、こんなもん』というのは、サザンオールスターズの桑田佳祐の著書の題名で、一九八四年に新潮文庫オリジナルで出たものだが、中身は自身の作った歌詞集である。なお「歌詩」であって「歌詞」ではないので、あいまいが入っていない検…

音楽には物語がある(38)ただの歌詞じゃねえか(1)「中央公論」二月号

中川右介さんから、世間でクラシックが苦手だと言う人は、歌詞がないから分からない、と言うと聞いて驚いたことがある。クラシックだってオペラは筋がありセリフがあるし、リートのように歌詞のあるものもあるが、つまり彼らは交響曲とかが、歌詞がないから…

音楽には物語がある(36)戸川純 「中央公論」12月号

つらつら考えると、私の大学二、三年時分の生活というのは、実に情けない空虚なものだった。つきあっている女はいないし、大学の授業は面白くないし、歌舞伎を中心に演劇を観に行ったり、テレビで録画した映画を観たりはしていたがそれも孤独で、小説が書け…

谷沢永一と呉智英

谷沢永一は「天皇制」という言葉を使うべきでないと言って、今日の右翼のそういう方面の源流となっている。私は、大日本帝国憲法で天皇の存在が規定されてからは「天皇制」に違いないではないかと反論したのだが、谷沢は答えないで死んでしまった。しかし今…

与謝野晶子を批判する島本久恵

島本久恵の『明治の女性たち』は、毎日出版文化賞を受賞したもので、島本としてはかなり分かりやすい文章で、誰かが直したんじゃないかと思う。 そこに与謝野晶子「君死にたまふことなかれ」への批判があった。 「堺の街のあきびとの旧家をほこるあるじにて…

「精神的貴族」と吉永小百合

吉永小百合主演の映画「私、違っているかしら」(1966)をアマプラで観た。これは森村桂のエッセイが原作で、ほぼ森村の実体験、学習院大学を出て就職に苦労する話である。ただし森村はエッセイストとして破格の成功を収めたが、生きづらい人だったようで、…

「平家物語」と勧善懲悪の謎(最終回)

前に出た大塚ひかりには『男は美人の嘘が好き :ひかりと影の平家物語』(一九九九)という著作がある。大塚は、『源氏物語』や『古事記』については鋭い議論を繰り出すが、この『平家』論はあまり鋭くない。女性論を中心としており、文庫化(二〇一二)され…