2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧
単行本では180ページちょっと、『新潮』2013年2月号に一挙掲載され、三島由紀夫賞候補になったが落とされて、高村薫らの選評に黒川が『新潮』誌上で異議申し立てをした。その時私は黒川に、ちょっとおかしいんじゃないかと言ったが、これは果して「小説」か…
細川隆元著となっているが実際は多くの人が書いたらしい『戦後日本をダメにした学者・文化人』(山手書房、1978)を読んでいたら、会田雄次の項で、会田と三島由紀夫の父・平岡梓の論争があったと書いてあったので、杉並図書館にレファレンスを出したら、『…
この本は、最初のほうはものすごく面白い。鉄柱詩を集めるのがインベさんの趣味でそれが一番面白いが、お地蔵さんの話とか、電車の発車メロディーとか、千葉県のキョンとか、様々な社会現象を奇抜な発想で論じていく。途中でネタ切れになったようなところも…
四方田犬彦の新刊『わたしの神聖なる女友だち』(集英社新書)が図書館に入ったので借りてきた。これは集英社のPR誌『青春と読書』に連載されていたもので、27人の、故人や老若含む「女友だち」をポルトレ式に描いたものだ。昔篠山紀信のヌード写真集で『…
瀬木比呂志という、元裁判所の判事で、明大教授に転じた人が十年前に書いた『絶望の裁判所』(講談社現代新書)が売れているというので図書館から借りてきたが、妙に読みにくく、半分で挫折した。この人は、日本の裁判所は海外に比べてひどいとか、2000年以…
ふと思い出したのだが、大学一年から二年生のころ、私は綾瀬にある塾で教えていて、そこは東大生が教えるというのをウリにしていた。ただし男子だけだった。だがその中に一人だけ、東大生ではない人が、教えている学生の紹介で教えに来ていたらしい。ところ…