2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『告白的女優論』と久保まづるか

『女優岡田茉莉子』を読んだら、吉田喜重の映画名が次々出てきて、調べたらそれがみなDVDになっていて、どうやら吉田が再評価されているらしい。封切当時はほとんど評価されなかったものが多い。もちろん『秋津温泉』は名作だ。ほかには『エロス+虐殺』…

http://news.nifty.com/cs/headline/detail/yomiuri-20091229-00086/1.htm まったくの言論弾圧。それに屈する福音館も情けない。弾圧したのは日本禁煙学会か。キチガイの集団。http://www.fukuinkan.co.jp/oshirase/goodsid20909.html このような謝罪自体が…

ばかやろうNHK

参考文献『ロシアにおける広瀬武夫』(島田謹二)ではない。 ロシヤにおける広瀬武夫だ。 再放送の時までに訂正せい! - 『翻訳家列伝101』に対して、青山南がないという声がこれまで三つあった。常盤新平に関しては、なるほどあっても良かったかなと思うの…

「蜘蛛の糸」の元ネタ

作家の小林信彦について調べていたら、小林信彦(1935− )という学者の論文を見つけた。この人はインド古典学専攻で京大教授だった人である。http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0008638439 芥川龍之介の小説というのは、『中島…

足利尊氏は悪人扱いされたか?

(活字化のため削除) - 『週刊読書人』に『大河ドラマ入門』のことが書いてあるとオタどんに教えられ、図書館で見てきた。まだ見本本もできてないのに、詳しい。さすが光文社(なのか?) だがその読書人の第二部一面に立川談四楼の新書十冊推薦みたいなの…

浜田敦の屈折

十川信介先生が私家版で出した随筆集『落ち葉のはきよせ』に、浜田敦の追悼文が入っている。浜田敦は国語学者、当時の京大教授で、浜田青陵の息子だが世間的には知られていない。その浜田敦は、俗世間の名声を求めぬこと、地道に研究に励むこと、業績稼ぎに…

親は邪魔っけ

トレンディードラマでは、主人公たちの親は出てこないということはくりかえし言っている。時には何の説明もなく登場しないが、海外にいたり田舎にいたりするから、それはまあいい。極端なのは夏目漱石で、美禰子は若いのに両親ともいない。 ある種の小説を書…

ロシヤに気をつけろ

以下、中川八洋先生のようなことを書く。 ロシヤの本質は、帝政時代も、ソ連時代も、プーチン独裁の現代も、変わってはいない。東方へ進出し、千島・樺太をともに領有し、沿海州はシナから奪ったままである。ソ連でなくなったから脅威ではなくなったと思った…

新刊です

翻訳家列伝101 (ハンドブック・シリーズ)作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 新書館発売日: 2009/11/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 64回この商品を含むブログ (13件) を見る編著となっていますが八割かたは私が書いたものです。なお関…

幻の序文

『翻訳家列伝101』の「明治・大正期の翻訳家」の序文は、書いておいたものがゲラにならず、私も書いたことを忘れて新たに書いてしまったので、残っていた。重複するがもったいないから掲げておく。第一章 明治期の翻訳家たち 幕末から明治初期にかけての、日…

江藤淳・続き

2001年に出たものに気づかなかった私も間抜けだ。 さて、江藤には、東大へ行けなかった悔しさというのがあって、ここでもそれがにじみ出ている。世が世ならジャーナリズムなぞに寄稿しているはずではない、というのがある。西脇順三郎はエリオットの専門家で…

江藤淳の暗さ

江藤淳が夫人を殴ったことが書いてある「日本と私」を読んだ。これは1967年に三カ月『朝日ジャーナル』に連載され、中断したもので、単行本に収められていないのみか、自筆年譜からも抹消されていた(これは間違い。http://blog.goo.ne.jp/ikagenki/e/902f1c…

「卑怯者」と「戦略」

かつて荷宮和子が2ちゃんねるを批判した際、2chでは「貧乏人」という罵り言葉がない、ねらーがみな貧乏人だからだとした。半分くらいは当たっているが、むしろ徹底的にないのは「卑怯者」という罵り言葉だろう。そりゃそうだ、みんな匿名でガチャガチャ…

健康法の不快

雑誌記事であれネット上であれ、「健康法」の記事を見るたび不快になる。何も禁煙を勧めているからではなくて、 「そんなことをする暇とカネがどこにあるというのだ?」 と思うからである。カネのことは措くとして、少なくとも暇な人間にしかできないような…

指輪ホテル

指輪ホテルの羊屋白玉さんと樅山さんに頼まれてラウンドテーブルというものに出演してきたのであった。 http://www.yubiwahotel.com/projects.php はじめは樅山さんが猫塾に一回だけ参加して、終ったあとで交渉されて、私は若いころは渡邊守章先生を指導教官…

いい夫婦が引き裂かれる日

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/gijiroku/015/08100707.htm 翻訳というのは、極めて動物的な作業なんです。あるテクスト、そのテクストが書かれている言語から別の言語の体系の中に置きかえるという、ひたすら機械的な他者への献身で…

人を殴る

『週刊朝日』の小倉千加子の文章で、江藤淳が夫人を殴っていたことを知り驚いた。 私は、人を殴ったことがない。唯一、カナダ時代に寮で、シャワーを浴びている最中に服を隠した広東人の学生をひっぱたいたことがあるだけだ。http://www.geocities.jp/larion…

なるほど、そういうことか

(活字化のため削除) - amazonレビューの仕組みは複雑だ。投稿した瞬間に載るのもあれば、三日後くらいに載るのもあり、遂に載らないのもある。投稿した瞬間に載るのがあるということは、「この著作に対してこのレビュアーは要注意」というシステム操作が行…

女性漫画家のジェンダー

昨日書いてアップしたつもりでいたら不具合で消えてしまったから適当に書く。女の漫画家が描く絵というのはなぜああも「女」なのであろうか。横山光輝の『魔法使いサリー』とか、手塚の『ふしぎなメルモ』とか石森章太郎とか赤塚不二夫とか、男性漫画家が少…

『週刊ポスト』にたばこ増税に関する記事が出ていたが、反対寄りの記事であったのは、週刊誌にはまだ週刊誌魂があると思わせた。禁煙派の連中も、新聞は反たばこ一辺倒なのだから、キイキイ言わないように。お前らのことは猿山の猿としか思ってないからな。 …

岡田時彦弔辞のゆくえ

またしてもH先生にお尋ねすると、岸松雄『人物・日本映画史1』(ダヴィッド社、1970)の「岡田時彦」の項の記述を教えられる。これは2も予告されているが出なかったらしい。これによると谷崎による岡田の弔辞は、新興キネマ京都撮影所の宣伝部長・寺井竜…

世代間反復強迫

要するに中島ギドーは、母が父に愛されず苦しんだから、そのトラウマから、自分の妻を同じ目に遭わせるという世代間反復強迫を行っているわけで、フロイト派の人からしたら格好の分析素材を提供しているわけだ。 だがなぜかギドーの世界では、常に女が男の愛…

中島ギドーの小説を読む

中島ギドーの、角川『本の旅人』に連載された『ウィーン家族』が単行本になったので入手、読み始めたらえらく読みにくい。それに、冒頭で語られる、ウィーンで妻がベランダから飛び降りて大怪我をした事件は『続・ウィーン愛憎』(中公新書)に書いてあって…

共立と恐竜

「共立学校」が「きょうりゅう」と読むと知って、ああ当時は「恐竜」って言葉がなかったんだろうなあと思い、『日本国語大辞典』で見てみたら確かに、「恐竜」の初出は大正3年であった。国会図書館で書名を検索しても、戦後の海野十三「恐竜島」が最初である…

こういうことがある。フェミニストAが「専業主婦はいかん」と言う。フェミニストBがそれとは違うことを言う。「矛盾しているではないか」と言うと、「フェミニズムにもいろいろある」と言われる。だがBがAを批判することはない。これを分業ダブルスタン…