2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

愛国戦隊大日本

製作当時、『アニメック』で、池田憲章の連載のパロディーとして書かれた文章で知ったとき以来、初めて現物を見た「愛国戦隊大日本」である。 しかし時は流れた。もはや、右翼といえば反共という図式が成立しない。ロシヤはもはや社会主義国ではないし、佐藤…

罵倒日和

いやーひどいものを観た。土曜にNHK教育テレビで放送していた「シェイクスピア・ソナタ」。緒川たまきが出ていたので観たんだが、30年前の清水邦夫の戯曲だと言われても信じるね。最初は、いかにもな演劇のパロディかと思っていたら、本気だから驚いた。もう…

十返舎一九

http://www6.plala.or.jp/tokio/yoshiwaratebiki.html 『吉原手引草』の年代に関するものだが、最後のほうで「名高い十返舎一九」という台詞がある。一九が有名になるのは「東海道中膝栗毛」刊行の享和二年(1802)以降と見るべきだろう。掲示板もメールも閉…

高学歴ワーキングプア

半分くらい読んだ。三流大学の大学院で博士号をとっても就職がないという話。ただし著者は九大で博士号をとっているから三流ではない。東大で博士号をとってすらないんだから、そりゃあるわけがない。 しかし、東大の仏文あたりで大学院へ行きたいなどと言え…

ボクシングは廃止せよ

なんか私は興味ないのだが、ボクシング関係で新聞紙面やテレビニュースが賑わっている。私に言わせれば、ボクシングなんてのは、本気で殴り合って、死人が出ることもあるんだから、廃止すべきである。だいたい、健康増進法違反だろう(笑)。 何か、「あした…

NHKを糾弾

昨日の午後6時10分からの関東地方ニュースで、東京モーターショーとかの模様を伝えていたが、その冒頭で、ものを運ぶだけではなくクルマを動かす楽しみを知りましょう、などとアナウンサーが言っていた。自動車を遊びで動かすことなど禁止すべきことなのに、…

訂正などまとめて

(ウェブサイトに移動) ところで宇野信夫の『花の御所始末』が『リチャード三世』を翻案したものだとさる方から教えられて読んでみました。足利六代将軍義教が、実は管領畠山満家の子で、しかし知らずに満家と組んで兄の義嗣を陥れ、父・義満を暗殺して将軍…

世界連邦において警察力の行使は戦争になる

先日駒場へ行ったら、共産党のビラがあって「戦争でテロは止められない」とあった。じゃあどうやって止めるのかと思ってよく見たら「警察による逮捕と裁判」とあったので内心で苦笑した。オサマ・ビンラディンが麻原彰晃のように簡単に逮捕できるなら戦争に…

タクシー崩壊

タクシーが値上げするという。大学崩壊とか医療崩壊とか言われているが、私は最近、タクシー崩壊を感じる。とにかく、最近のタクシー運転手は質が低すぎる。道は知らないし、中にはナビの使えないのもいるし、知らないのに知ったふりをするのはいるし、分か…

古典制覇への道

先日駒場の駅で、「文系の大学院生をヘッドハンティングしたいと考えている企業がたくさんあることをご存知ですか」という大きな看板を見た。 http://www.d-f-s.biz/graduates/index.html 本当だろうか。そうだとしても、まだ24,5歳の子たちのことであって…

「武士の一分」のクズ映画ぶり

山田洋次の、藤沢周平原作の三部作(といっても事後的に三部作にしただけだろうが)と言われる「武士の一分」をDVDで観たが、ひどく疑問が残った。毒見役をしている武士が、藩主の食事に入っていた貝の毒がもとで失明するのだが、これで今後の生活をどうする…

会いたがる人

どうも世の中には「会って話したい」と言う人がいる。これが、美女が「プライベートでお話したいわ」とかいうのであれば、あるいは親しい編集者が、今度食事でも、とかいうのであればいいが、仕事その他の話で、それも、単行本を書くので初対面で相談すると…

不本意ではあるが・・・

14日の東京新聞に、下川耿史氏による拙著『日本売春史』の書評が載っていた。下川氏にお礼申し上げる。 ただ、明白な間違いがあったので、訂正する。まあ自著の書評の訂正を書くのもおかしなものだが、文中「藤本箕山『色道大鏡』」とあるのは、「柳沢淇園『…

初心者のための相撲入門

時津風騒動で、時津海が引退して時津風を継いだが、北の湖理事長が「時津海」と口を滑らせたのは、そのせいだったんだな。 ところで、なんで名門と言われる時津風部屋を、三十三歳の力士が継ぐんだ、とか疑問に思っている人も多いようなので、一から説明する…

ドリス・レッシングにノーベル文学賞

一昨年ピンターが受賞して、レッシングは11歳年上。日本なら間一年で11歳年上の作家が受賞するなんて、ありえんよなあ。レッシングはアイリス・マードックと同年だから、生きていればマードックだろう。長生きは受賞の得。 とはいえ、英国人受賞者はこれまで…

さすが筒井さん、と言う不幸

『中央公論』に載っている谷崎賞の選評で、筒井康隆氏が、原爆を描けば新聞などでとりあげられやすいが、賞を与えるべきなのは、文学的新しさを持ったものであり、この作品はそうは思えないし、今までの作品数からいって、果たして谷崎賞にふさわしいのだろ…

小野俊太郎の謎

『モスラの精神史』を上梓した小野俊太郎は、『超人高山宏…』によると、小野二郎の息子だとある。ところがウィキペディアにその旨書いたら、同名異人だと注意を受けた。高山の勘違いだという。つまり小野二郎に俊太郎という息子はいたが、この小野俊太郎では…

洪水の前

『en-taxi』巻頭の匿名コラムで、クリストファー・イシャウッドの『さらば、ベルリン』を取り上げているのは坪内祐三だろうなあ。 『さらば、ベルリン』のうちの一章「サリー・ボウルズ」を、ジョン・ヴァン=ドゥルーテンが「わたしはカメラ」という戯曲に…

ポスコロ、カルスタにあらずんば

『日本近代文学』というのは、日本近代文学会の学会誌で、いわば学界で最も権威ある雑誌である。それが十年ほど前からそうなっていたことはだいたい分かっていたが、『文藝年鑑』の石原千秋による文章を読んで、私が思っていた以上に「ポスコロ、カルスタに…

高山宏の怖い自伝

「超人高山宏のつくりかた」題名からして、ご乱心あそばされたか、だが、『文學界』のインタビューによれば、さすがに自分でつけたわけではないとのこと。 内容はといえば、全編戯文調で、盛んに四方田犬彦の『先生とわたし』が出てくるところから、二ヶ月程…

本の売れる・売れない

桂文珍が、谷沢永一の誘いで関西大学で非常勤講師をした時、給料明細を見て、一桁違っているのではないかと驚いたという。もちろん、安いのに驚いたわけだ。文珍とて、高座と同じくらい貰えるとは思っていなかっただろうが、予想外に安かったわけだ。逆に、…

荻上チキ本入手

荻上チキ『ウェブ炎上』入手しました。写真、載ってます。男です。履歴は、東大情報学環・学際情報学府修士課程修了。以上。学部の学歴は書いていないのだが、多分早稲田ではないかな。まあ、実名はいずれ分かるだろう、ってことで。 ところで最近はやりのウ…

駐輪取締と戦う会結成

最近やらなくなったなーと思っていたら、今日は出ました、警告札付け隊。銀行の前に自転車を止めたら、蝿のようにたかってきた老人、中年、青年の三人組。俺は「おい、そういうものつけるのやめろ」と声を掛けた。いつものように。銀行の壁には「長時間の駐…

大橋先生は何を?

物語は、森鴎外の『舞姫』なんかと似ているところがある。しかしかつての恋人の踊り子がドイツからはるばる日本にやってきたとしたら、当時としては、たとえば脚気は病原菌が原因であるという間違った説に固執し、日露戦争では戦死者と同じくいら多くの脚気…

みてハッスルきいてハッスル

人に教えられてから時々観ている「みてハッスルきいてハッスル」。学習障害などのある子供向けの番組らしいが、これに出ている中津真莉子ちゃんが、忍者姿で、独特の声で「女王さま」っぽい喋り方をするのが、まあマイナー感は漂っているのだが、なんか、よ…