2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧
四点 芸術選奨新人賞受賞作。著者の単著としては二冊目で、年齢は正確には分からないが50歳を超えているだろう。私は芳年の武者絵が好きなので精密に読んで面白かった。 ただ死因を精神病としているが、精神病は死因にならないので、そこは正確には不明 とす…
西村京太郎は、前半生は賞はとるのに売れないという人生を送った人で、『天使の傷痕』という名作で乱歩賞をとったあと、生活のために総理府が主催した「21世紀の日本」という懸賞に長編小説『太陽と砂』を送って500万円という当時としては破格の賞金をかちえ…
12年かけて、晩年の橋本に取材した労作だけあって充実している。橋本が「三益愛子 の母もののように当てたい」という俗な意図から「真昼の暗黒」などを書いたことは、言われれば確かにそう感じる。私にとっては「幻の湖」のような怪作がなぜできたの かが関…
私は中学生の時まで将来は漫画家になるつもりで鉛筆描きの漫画をたくさん描いていたのだが、どういうわけか私が漫画を読まないと思っている人がいて、それはいくらなんでも私の本を読んでないんだろうと思うが、いい機会なのでこれまで読んだ漫画を列挙して…