2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧
コロナが三年目の暮れに入ってまた感染者が増えつつあった十二月八日、つまり真珠湾攻撃の日に、その「飛び加藤」からのメールが突然やってきた。前にツイッターにいて、何か言葉を交わした、私の著作のファンらしい、五十がらみの男性だった。彼は、私と誰…
伊藤詩織は、ある意味、偉大な人物である。性暴力の被害者でありながら、顔と実名を出してそれを告発し、落合恵子が『ザ・レイプ』で書いたのをはるかに上回る壮絶なネット上の誹謗中傷、つまり二次レイプを乗り越え、検察が犯人を不起訴処分にしたり、逮捕…
本書には著者が手がけてきた小説の内容がかなり詳細に紹介されているのだが、読めば読むほど、(売れないだろうなーと思わせる。特に「僕の心の埋まらない空洞」に関しては、どうして編集者がOKを出したのか理解に苦しむくらいである。「バタフライ」に関し…
「直木賞をとれなかった名作たち」 15p「人命を冠した賞」→「人名」 64p「人間臨終図鑑」→「図巻」 94p「菅野スガを描いた『余白の春』」→「菅野スガを描いた『遠い声』や、金子文子を描いた『余白の春』」 107p「ひしき」(ルビ)→「ひしょく」 192p 「…
5つ星のうち2.0 あまり感心しない 2023年1月13日に日本でレビュー済み 著者が60歳の1983年の、つまり40年前の本なので、カードとかノートとか現代に合っていないのは仕方ないとして、対象読者が学生と学者にかたよっており、普通の勤め人に当てはまらない。…
「徳川時代はそんなにいい時代だったのか」 p、74「沖方丁」→「冲方丁」
先日から塩野七生の『ローマ人の物語』を読んでいて、今アウグストゥス歿後のところまで来た。これは一九九二年に刊行が始まったものだが、私は読もうと思いつつ、どうも古代ローマというのは興味がわかず放っておいた。古代ギリシアの悲劇や神話やホメロス…
皇国史観とか星3つ 、2023/01/02私は柳田国男が嫌いだが、1958年から神戸新聞に連載されたこれは自伝でもあり、文章も昔より平易でいいと思った。しかし新体詩人であったことと、失恋をきっかけに文学をやめたことは前から言われていた通り書いてない。そう…