2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「コニーデ型火山」のコニーデって何だろうと思って検索していたら以下のようなサイト。 http://kazan-g.sakura.ne.jp/J/QA/topic/topic22.html 「アスピ−テやトロイデなどの火山地形は何語でしょうか。語尾からするとイタリア語などのラテン語起源のような…

小学一年生の頃つまり1969年頃、たまたま漫画雑誌で読んだ連載の一部を覚えているのだがそれが何だか分からない。 主人公の男は、海岸で懲役囚にされていてそこから脱出しようとしている。仮死状態になる薬を呑んで、死体として海辺へ放り出されたらよし、棺…

名古屋の歌

国会図書館OPACで『女と男・はじまりは語ることから 「名古屋の歌」の意味するもの』奥村和子・松本八重子共編著 ユニテ 1990 というのをだいぶ前に見つけて、はて何の本かと思い、「名古屋の歌」ってのは何かエロティックな歌なのかと思っていた。この本、…

凍雲篩雪

九月下旬号本誌で齋藤慎爾氏が私の『このミステリーがひどい!』(飛鳥新社)の書評を書いて下さった。ほとんど書評は出ていないのでありがたいが、齋藤氏は推理小説が好きらしい。小説であれ映画であれ、好き嫌いというのは最終的には仕方のないもので、私…

円地文子の『鹿島綺譚』(集英社文庫)を読んでいたら、これは「ししじま」と読み、熊本県の獅子島のことである。東京の人類学の学者たちが、この島の近親姦について調べるうち、学者の間で恋愛事件が起きたりするという通俗小説で、1963年『文藝春秋』に連…

梯久美子は「島尾ミホ伝」を延々連載中だが、『愛の顛末』というのが出た。これは文壇情炎史みたいなもので、ミホ伝に比べたら余技的というほかあるまい。 中に二つ間違いがあり、宇野千代が梶井基次郎と知り合ったのを「川端(康成)の紹介」と書いている引…

最近は、作家・文筆家の生計が話題になることも多く、研究書や論文もいくつか出ているが、児童文学作家のほうはよく分からない。 『日本児童文学』1992年11月号が「児童文学の『経済学』」を特集しており、何点かはこの点に触れた原稿が載っている。 もうそ…

岩瀬法雲という人

岩瀬法雲という人がいた。名前を見ると坊さんのようだが、坊さんである。しかし『源氏物語と仏教思想』という本を書いている。この本の奥付には「明治三一年、大阪市東住吉区生まれ。その後のことはあとがきに」とある。で、あとがきを読むと、農家の次男に…

臼井吉見と平野謙

私が高校生の時に使っていて今でも座右に置いている京都書院の『現代国語総覧』の文学史年表は、最後のところが変である。1974年のところで、丸谷才一の「横しぐれ」の次に「『安曇野』対談」という、臼井吉見と平野謙の対談があり、75年は林京子の『祭りの…