2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

http://1000ya.isis.ne.jp/1287.html 菊池寛なんだがやたら長い。「恩讐の彼方に」の「に」がとれているのはいいとして、「入れ札」が一か所「引き札」になっているからすごい。 菊池の作品を三分の一も読んだとしたらそれはすごい。どれくらいあるか計算し…

竹山道雄の『続ヨーロッパの旅』(1959)に、妙によく引用される一節がある。竹山がフランスの大勢の食卓についたら、血だらけの豚の頭が出て来たので、こういうのは、とためらっていると、若い娘が、「あら、神様は人間に食べられるように豚や牛をおつくり…

http://www.eiganokuni.com/kimata/64-4.html なるほどー、と思う一方で、何が根拠で「むねかたきょうだい」なのかが分からない。大佛の原作の新潮文庫版奥付には「むなかたしまい」とルビが振ってあり、国会図書館ももちろんこれを使っている。「な」と「ね…

これはまずいだろう

小川和也の『儒学殺人事件 堀田正俊と徳川綱吉』(講談社)がサントリー学芸賞(社会・風俗部門)をとったので、読んでみた。堀田は、家綱時代には老中で、家綱に継嗣がないことから、宮将軍を迎えようとした大老・酒井忠清と対立、家綱の遺言で弟の綱吉が将…

1945年夏の敗戦について、当時子供だった人の多くが、「大人は昨日と違うことを言った。信用できないと思った」と書いているのだが、私にはどうもこれが理解できない。間違っていました、というのだからいいではないか。間違っていたと認めずに押し通すより…

「赤西蠣太」の粉本

先日ようつべで伊丹万作の「赤西蠣太」を観たのだが確か前にも観ていて、改めて名作だと思った。志賀直哉の原作については、町田栄という人が、「朝日新聞」82年10月14日夕刊で、ネタ本は講談「伊達騒動(角書)蒲倉仁兵衛(かばのくらにへえ)」『文藝倶楽…

『東大助手物語』人物対照表

中島義道の『東大助手物語』は何だか売れているようだが、内容は『孤独について』(文春新書)に書いたことに、妻と実家の軋轢などを入れ込んだもので、目新しいのは東大から帝京技術科学大学へ移る時の騒動くらいである。なお人物一部仮名なので、小説扱い…

フランク・キャプラの『素晴らしき哉、人生!』は、阪大でそのシナリオを授業に使っていた。映画のシナリオを読んで、つくづくこのスラングだらけのものを聴きとるのは不可能だと思ったものだが、その最後の部分、死にかけた男を天使が連れて行って、自分が…

名刺を整理していたら講談社の石井さんのがあって、携帯番号もあったから、かけてみたら柳美里さんと話が通じて、ブログも修正してもらえた。いやこんな程度のことで訴訟はしないですよ。しかし連絡先がとんと不明だったので困っており、ツイッターでのリプ…

結婚していることが分かった大木聖子先生と家入レオ。 >

遅れたウィキペディア 福嶋亮大 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B6%8B%E4%BA%AE%E5%A4%A7 博士号とったのに書いてない。

新刊かな

訂正 ・竹本綱太夫→綱大夫 ・「忠臣蔵」勘平切腹の段で「一文字屋お才」とありますがお才は歌舞伎のほうで、浄瑠璃では一文字屋才兵衛です。 ・「人形町末広」の説明が新宿末広亭になっています。著書訂正 『日本人のための世界史入門』 216p ルイ17世は処刑…

これは「スタンダールのところもひどいですよ」と通報してきたやつがいたので仕方なくやる。 http://1000ya.isis.ne.jp/0337.html 「フローベールにも関心したが」…何も言うまい。 「処女作『アルマンヌ』もまったく無視された」『アルマンス』な。 それにし…

http://murata-kanpo.seesaa.net/article/408277870.html 『バカのための読書術』にアマゾンレビューを書いていたやつ。「イジケタ国家観」というのはどうせ天皇制のことだろうと思い、『天皇制批判の常識』を読め、とコメントしたら、買ったが埃をかぶって…

柳美里と藤田直哉について

http://blog.goo.ne.jp/yu_miri/e/60cdb5b4d6eaea93ba5d85dd07b3e878 柳美里のブログの「デマ」の件だが、「『命』シリーズが売れて一億円は入ったはず」と書いたのは私である。だがこれは「デマ」ではない。私は柳美里の連絡先を知らない(以前の住所は『文…

http://yondance.blog25.fc2.com/blog-entry-3794.html 土屋顕史君のブログなんだが、 話を癌恐怖症の人にもどそう。 この人は心理療法を受けている期間中に思いがけない体験をする。 自家用車を自ら運転しているときに、誤って事故を起こしてしまったのだ。…

https://kotobank.jp/word/%E5%A3%B2%E6%98%A5-112839 ここにある「日本大百科全書(ニッポニカ)」の「売春」の項目は割とひどい。執筆しているのは山手茂(1932- )青山薫(1962- )という社会学者だが、まず参考文献に佐伯順子『遊女の文化史』が上がって…

実家には、誰も住んでいない。庭の樹木が伸びて隣の家まで入りこんでいると言われたので、「業界最安値を目指す」などと最近CMを打っている「伐採110番」に電話した。当人立会がなくてもいいかと言ったらいいと言うので、見積もりを頼んだら、12万というフ…

伊藤整は、『女性に関する十二章』で、男の女の好みは、子供時代に近所にいたそれほど美人でもない女の子などが原型であると言っているが、現代ではそれがマンガやアニメのキャラだったりする。昔でも、人形や絵、ということはあっただろうが。さらに、好き…

私はアメリカの女優テリ・ガーが好きなのだが、日本にはテリのファンはあまりいないらしく、ミクシィにもコミュはなかった。 金髪嫌いの私にしては珍しいのだがテリが好きなのは「警部マクロード」の準レギュラーのフィリス巡査の時だけかもしれず、「未知と…

比較文学とか比較文化というのは舐められている。だいたい、西洋の文学や文化の専門家が、まあ日本のことも日本人だから分かるだろうという軽い気持ちで比較文学者を名のったり比較文化論をやったりするのである。比較文化というのは平川先生とかがやってい…