2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「盛綱陣屋」の台詞である。以下のニュース 結婚詐欺、70歳女に実刑=42歳独身と偽る−宇都宮地裁支部 42歳独身と偽って48歳の男性と結納をかわし金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた茨城県桜川市の農業深谷ハツエ被告(70)の判決公判が29…
今年の二月頃に、漫画のシンポジウムが開かれて、伊藤剛やマット・ソーンとともに佐伯さんが出ていたのを見て、ちと内心苦笑した。 佐伯さんは、子供の頃全然漫画を読まなかった人なのである。売れっ子学者になってから、編集者が漫画論を書かせようとしてた…
最近は見かけなくなったが、ひところ、『週刊プレイボーイ』あたりのヌードグラビアには、巨乳をさして「たわわ」という表現がよく使われていた。 「たわわ」というのは、果実などが豊かに稔って枝がたわんでいるさまを示す語で「枝もたわわに」と使うのだが…
前に、悪役はなぜ意味なく笑うのか、と問うて、未だ明確な答えは出ていないが、まあ時代劇だろう。ところでウルトラセブン第四話「マックス号応答せよ」のゴドラ星人は実によく笑う。西洋風女やフルハシやダンに化けつつ、正体を現す時は笑いながらゴドラ星…
季節はずれなのだが・・・ http://yuzuki-ikuto.sblo.jp/article/12241524.html 官能小説家の柚木郁人(ゆずき・いくと)さんが、税務署へ行って自分の書名の書いてある支払調書を見せるのが恥ずかしいと書いている。 私も税法上は文筆業だが、この六年くらい、…
山田詠美の『風味絶佳』の表題作は、70歳でアメリカかぶれのハイカラな祖母を青年の視点から描いたものだが、時代は2004年に設定されている。ということはこの祖母は1934年生まれ、敗戦時は11歳、二十歳の頃は1954年である。この祖母が「キ…
吉本隆明が40代で『全著作集』を出していたことに気づいて、現存の文学者で、「全集」とか作品集とかを出している人がどれくらいいるか調べてみた。(2021年改訂)90代 津村節子自選作品集 全六巻 岩波書店 馬場あき子全集 全12巻 三一書房 竹西寛子著作集 …
樋口康彦『崖っぷち高齢独身者−30代・40代の結婚活動入門』(光文社新書)というのを先日からぼちぼち読んでいる。著者は1965年生、関西大学および大学院出、専門は教育社会心理学、おそらく数年前から、富山国際大学専任講師。五年前から、お見合いパーティ…
(活字化のため削除) 吉本隆明はどうやって生計を立てていたのだろうと思ったら、44歳の時に著作集が出ていた。すごい。今なら福田和也だって著作集なんか出せないだろう。しかし、高橋英夫とか大笹吉雄とかも、どうやって生計を立てていたのか、と思う。 …
『帰ってきたウルトラマン』のマットの乗物はマットビハイクル。しかし、ビハイクルって何? 信用できないウィキペディアによると、vehicleの別の読み方、とあるけど、これはヴィークルであって、ヴィハイクルなんて読むことがあるのだろうか。単なる当時の…
中学生の頃から「堀越公方」を「ほりこし」と読んできたが、「ほりごえ」であることが分かった。『日本国語大辞典』には「ほりこしくぼう」とあるのだが、伊豆の国市市役所に電話したら「ほりごえです。幼稚園も小学校もみなほりごえです」と断言された。「…
あの堀北真希とかいう女優のぶっとい眉毛は何であろうか。『徳川慶喜』の時に和宮をやった小橋めぐみはめちゃくちゃかわいかった。しかし、最近出た映画では、そうでもなかった・・・。『オーケストラの少女』で世界的女優となったディアナ・ダービンは二十代で…
鴎外の「舞姫」はもちろん私小説だが、主人公太田豊太郎は、鴎外自身ほどのエリートして描かれてはいない。だから、天羽子爵からむやみと眼をかけられ、あげくエリスと別れさせられるのは実は不自然なところがあって、小堀先生は「鴎外は太田豊太郎を森林太…
学燈社の『國文學』は毎号論文を公募しているが、今回11月号分の論題は「『萌え』の正体」だ。400字詰め20枚分、添付して送ればよろしい。さあオタク・ロリコン評論家志望の諸君、どしどし応募しよう。 高橋源一郎は詩について実にあれこれ言っているし中原…
金曜日にゲラを送られると困る。土曜に到着して、電話で説明とか相談をしようとしても編集者は会社にいないので、月曜までイライラ待たなければならないからだ。 なかんずく、お盆休みの前に送るなんて論外である。本日届いたゲラも、電話したら休暇中で、18…
先日、さる若者のインタビューを受けた際、私が、加藤秀一の恋愛結婚論に触れたら、出来上がってきた原稿には「加藤周一」と書いてあって、ふむ、東浩紀を尊敬しているらしいこの若者は、加藤秀一を知らないのだな、と思ったのだが、むろんそれは修正し、彼…
「篤姫」であるが、勝海舟は38くらいだろう。北大路欣也って・・・それは。 「桜田門外の変」って名前は花があっていいね。それで「花の生涯」か。 『文藝春秋』九月号、村上龍がもっともはっきりと、楊逸の受賞に反対していて、しかもその理由が明晰である。「…
「マックス・ヴェーバー論争」について以前ここに書いた文章を、まとめを行っている北大の橋本努氏に送ったところ、掲載されました。 http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Japanese%20Index%20Max%20Weber%20Debate.htm さて、久しぶりに新潟大学の三浦…
私より二つ年上で、東大英文科の大学院にいたことのある中尾知代という岡山大准教授がいる。私は面識はないのだが、第二次大戦中ビルマで日本軍の捕虜になった英国人らの問題をずっと研究してきた人だ。まあ私に言わせれば、インドからシンガポールまで植民…
現在発売中の『サピオ』で、小林よしのりが遂に佐藤優批判を始めている。『サピオ』には佐藤も連載しているから、そこで佐藤批判ができるのも小林ならではだなあ。 さて、批判されても逃げまくり、小林言うところの「無名の文藝評論家」に、代わりに相手への…
(活字化のため削除) ところで千代田区あたりで課金されたら訴訟を起こすという計画が、実は困難であることが分かった。というのは、当然私は「金は払わん」と言う。ただし名刺は渡すから、家まで来るかもしれんが、それでも当然払わん。もし払ったら、その…
「双調平家物語」は、「平家物語」かと思ったら古代から始まるが、巻名と内容がずれまくっている。「父子の巻・保元の巻」とある第五巻では、白河院・鳥羽院の因縁と、忠実・忠通父子の相克を描いて保元の乱に至るのかと思いきや、後三条院の即位から、白河…