2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

最近、浅野真弓に凝っている。『タイムトラベラー』(1972)の島田淳子である。今まで観たことのなかった『ウルトラマン80』を、浅野真弓見たさに観たほどだが、いやー戦闘隊員と学校の先生を兼ねるってむちゃくちゃな設定だ。残念ながら浅野真弓はあまり出…

しばしば見過ごされてきたのは、こうした種の変化を、ダーウィンは「進化(evolution)と呼ばず、「変化を伴う由来(descent with modification)(略)と呼んでいたことである。これを「進化」という言葉に置き換えたのは、ハーバート・スペンサーらしい。 …

二人の伊藤武雄

http://www.kishimoto-fan.com/blog/2014/03/post-217.html 「通らなかった連絡が来ると、「私、終わった人なのかも」と落ち込むけれど、」 うううう。がんばってください。買いますから。 さて、二人の新倉俊一、二人の加瀬俊一、二人の金子武雄に続き、二…

凍雲篩雪(2012年5月) 国会図書館のOPACは、当初思った以上にひどいことになっている。先日、有吉佐和子の『紀ノ川』など、題名に「川」がつく小説を探そうとして、タイトルに「川」と入れ、分類記号を「913.6」にして、年代を限定して検索したら、八…

佐伯さんのラジオ番組は昨日で最終回だった。やっとこういう実証的なところへたどりついたかと感慨があるが、「読売新聞」で見た文章を「徳田秋江という人が」と、まるで近松秋江であることを言わずに紹介したり、危なっかしいところ、いちいち明治の人を「…

小谷野賞

2013年度小谷野賞本賞は、下馬評(?)どおり、 『ノーモア立川明日香』(小川善照、インベカヲリ★、三空出版) に決まりました。ノーモア立川明日香作者: 小川善照,立川明日香,インベカヲリ★出版社/メーカー: 三空出版発売日: 2013/09/27メディア: 単行本こ…

秋声と波多野春房

ツイッターで知った徳田秋声研究家の亀井麻美さんに教えられて、徳田秋声の「間」を読んだ。大正15年12月13日から昭和2年1月まで10回にわたって「大阪毎日新聞」に連載されたもので、旧版『秋声全集』第七巻に載っている。「順子もの」の一つだが、順子はこ…

栗原さんと高田馬場で対談した日は、駅を降りて向かい側へ渡り、路地へ入って一服しようとしたら、いきなり何かが頭に当たった。落ちたのを見ると、チキンナゲットの断片のようだ。隣の高層雑居ビルから落ちて来たらしく、あとで調べたら稲門ビルという。上…

二人の金子武雄

同名異人については、もうだいぶ前のことだが、「松井みどり」について書いて、それが「朝日新聞」のネタになったことがあった。 さてここに、金子武雄という国文学者がいる。私は以前、この人が晩年に書いた随筆集を二冊読んでたいへん面白かったので、書い…

小学館の『昭和・平成現代史年表』に、1970年7月14日、佐藤内閣で「日本」の読みを「ニッポン」に統一、とある。おそらく他の年表類にも載っているのだろう。私はずっとこれを信じてきた。ところが、2009年6月30日の閣議で、岩國哲人がこの点について質問書…

嘘つきは泥棒のはじまり

(活字化のため削除)

先ごろ私に、自費出版したという小説集を送ってきた人がいた。手紙によると、私よりちょっと下の東大卒の男性である。題名を書くと分かってしまうが、題名からしてふざけていたし、中身も、随筆のような、箸にも棒にもかからないものだった。私は猫猫塾で個…

2013年度小谷野賞

どうもこの賞はタイミングが難しいのである。まず、他の賞をとったものは対象にしないため、ある程度待たなければならない。なお、知人友人家族の著作は対象にしないという決まりである。 そこで正賞はあとまわしにして、特別賞と書評賞を先に発表しておく。…

「教えて」サイトで、某藝能人の両親の素性が明らかにされたり噂になったりしているがいいのか、という質問があり、回答者は、両親は一般人ですからねえと言っていた。こう言う時彼らは「一般人」という語を平気で使うのだが、この場合両親は大学教授と官僚…

凍雲篩雪(昨年十月分) 優れたデータベース「配役宝典」を運営し、営々と充実をはかっている野口義晃氏は、大河ドラマの配役で、クレジットタイトルで分からないものについてはNHKの窓口から質問をしていた。しかし、あまりに毎週のことなので、あちらが…

http://d.hatena.ne.jp/sekiya_itiro/20121127 東京学芸大教授(今年で辞めるらしい)関谷一郎氏のブログだが、誤字が多い。 「苦界浄土」→「苦海浄土」 ほかにも「女史」とあるべきところが「女子」だったり、「高橋源一郎」が「高橋源太郎」になったり(こ…

『サザエさん』の単行本は、一話つまり四コマが一ページである。だが、新聞に掲載されたものを見れば、どう考えたってあれだけの横幅はないので、つまり単行本にする際には、新聞連載したものをワイドスコープに描き直しているのである。 畏友・中川右介氏の…

学長学位調べ

大学の学長がどれくらい博士号を持っているか調べてみた。その結果、旧帝大はもとより、国立大学はほとんど持っていること、また関関同立はあるが、東京の私立は女子大を含め少ないということが分かった。なお理系大学は学長も理系なので当然あるものとして…

「伏姫」の謎

東大比較文学の教員のメルアドには「fusehime」というドメインが使われており、学生が不審を抱いているらしいので説明しておく。 このドメインが決められたのは1992、93年ころで、当時留学生担当講師だったMが決めたものと思われる。私は90年に『八犬伝綺想…

赤面体験

私が小学校六年生のころ、五つ下の弟が転校生と仲良くなった。関西から越してきたのだったか、少し離れたところに住んでいたが、その母親Gさんが、私の母と仲良くなった。眼鏡をかけたインテリ風の女性で、母は、あの人と話して初めて話の通じる人に会った…