「教えて」サイトで、某藝能人の両親の素性が明らかにされたり噂になったりしているがいいのか、という質問があり、回答者は、両親は一般人ですからねえと言っていた。こう言う時彼らは「一般人」という語を平気で使うのだが、この場合両親は大学教授と官僚である。それは一般人なのだろうか。官僚は国家公務員であり、法律上も一般国民とは違う。大学教授は、文科省から認可された大学の教員である。私には「一般人」とは思えないのである。
 彼らにとって「一般人」とは、有名人のことなのだろうが、ウィキペディアにいう「顕著な活動をしている」の境界はどこにあるのか。大学教授で何冊も著書があっても、世間的には知られていない人もいる。おそらくこの「一般人」は、藝能人が「一般人と結婚」などと報道される時の一般人なのだろうが、その相手が高級官僚や大学教員だったら、一般人と報道されるかどうか疑わしい。

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「国文学」という用語を批判している人がいるが、そういう人は学灯社や至文堂に抗議していたのだろうか、『国語と国文学』誌や『アナホリッシュ国文学』に、ないし「国語国文学科」を持っている大学にいちいち抗議しているのだろうか。「国語学」にいたっては、阪大には「国語学科」と「日本語学科」があって、内容が違うのだが、それはどうなのか。あーん?