LGBTの不都合な真実(松浦大悟)アマゾンレビュー

一家に一冊

四点 1月15日

意外といい本で、LGBTと左翼による「運動」の問題点などがスッキリ整理されていた。特にトランス差別とアウティングに関してはなるほどと納得がいった。アウティング規制は危ないと私も思っていたので。政府で買い上げて一家に一冊配ってもいいくらいだ。もっとも、日本文化論的なところはよくない。日本は同性愛に寛容なんじゃなくてあれは「少年愛」だし、「山川草木悉皆成仏」って別に梅原猛の発明じゃないし梅原は学者として怪しすぎるし、日本は多神教だから平和主義だみたいな保守のイデオロギーを持ち出すのはよくないと思ったが、それは枝葉の部分である(あとポストモダンとかバトラーとか平気で持ち出すのはどうか)あと、同性愛が先天的なものであるとして語っているのも疑問だし、「聖なるズー」についても同書のレビューで書いたが動物がセックスしたがっているというのは人間の勝手な思い込みだろう。