チラシ入れると訴えるぞ

 久しぶりに実家へ行ってきたが、郵便受けがチラシだらけである。これは今後苦情を言って、それでもやめなければ訴えるしかないと思った。だいたい実家は人が住んでいないからゴミ処理ができないのである。

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大佛次郎を「だいぶつじろう」と読んだ東大生がいたが、富家素子『童女のごとく 母円地文子のあしあと』には、円地与四松が、大佛次郎は大仏のそばに住んだから大佛次郎としたので、だいぶつ次郎が正しいと言っていたという。
この本には、安倍洋子のことも出てくる。戦争中、衣類の配給切符を出すのが一ヶ月遅れたことがあり、それは岸信介の娘が適齢期だったので、衣装を整えてから出したというのだ。だが、洋子が安倍晋太郎と結婚したのは戦後1951年で、これは何かの間違いだろう。現に与四松の飛行機工場から飛行機を軍に献納する式があり、小学校一、二年の素子と岸洋子とが花束を贈呈したという話が出てくる。