禁煙ファシズム

月曜に、久しぶりに本郷の江知勝へ行ったら、個室なのに灰皿がなく、外で吸ってくれと仲居が言う。驚いて店主を呼んだら、東京都から、禁煙にするよう要望が来ていると言う。課長通達かと思ったから訊いたら、「いやそれが誰からか分からないんですよ、ただ…

コンビニで老人がライターを買いあぐねていた。子供が発火させないように、普通に押したのでは火がつかないようなライターしか売ってはいけないことになったのだが、これは老人にはきついことだ。このようなことは阿呆らしいことで、自宅に子供がいないこと…

版元から送ってきてくれた『睦月影郎読本』に、別名ならやたかしの「ケンペーくん」が復活している。睦月氏は『もてない男』が出たころに便りをくれた人で、私はそのオナニー日記を天下の奇書として珍重している。 その「ケンペーくん」の最後の長めのものは…

http://www.pipeclub-jpn.org/column/column_01_detail_81.html (第二回)菅直人の返答希望。 - サルマン・ラシュディの『真夜中の子供たち』を読み始めて、なんだまたあれか、と思って少し読んだがやめてしまった。 こういう、三代か四代くらいの一族の歴…

私の著作に触れて「純文学の必要十分条件とは何か」と書かれたブログがあった。ちょっと面白いと思って考えたのだが、十分条件は「私小説」であることである。しかし、必要条件は難しい。純文学でないことの必要条件なら、あるような気がするのだが、難しい…

もうしばらく、演劇というものに行っていない。禁煙措置が不快だからである。しかし、「将軍江戸を去る」を観たことがなかったので国立劇場へ行って、やはり激怒した。 国立へ行ったのは五年前で、その時は喫煙者は外へ追い出されて、劇場前の床几で吸ってい…

私は「禁煙ファシズムと戦う」と言う候補者がいない以上、選挙には行かない。しかし、どうしても行きたいという人には、たばこ事業法を守るつもりの自民党をお勧めする。民主党は小宮山洋子のような禁煙ファシストを財務委員にするし、前原も禁煙派のようで…

こないだ国会図書館からの帰りである。あれは、そのまま直近の永田町駅入口に入ってしまうと、有楽町線プラットフォームを延々と歩いて半蔵門線へ行かなければならないので、今回は降りる時に使うほうへ向かった。もちろん喫煙しながらだが、周囲に誰もいな…

国立がんセンター名誉総長・垣添忠生は、煙草の大幅増税を提言した人である。その夫人は、2007年12月31日に肺がんで死去している。78歳だったという。 私の母は、その一か月前の12月1日に死去、68歳であった。国立がんセンターで治療をしていたのは2006年暮…

私の東大雇い止めの原因を作った東大総合文化研究科化学教授・下井守が、定年退任することになり、『教養学部報』の最新号に「駒場をあとに」を書いている。ところがそこで驚いたことに、私との一件が書いてある。何で驚いたかというと、下井教授は構内禁煙…

トラックバックをたどったらこんな日記を見つけた。その人の父親は子供が生まれたとたん煙草をやめ、ヘヴィースモーカーである祖父つまりその父の父に、孫の前で吸うなと厳重に言い渡したというのだが、その人自身もそれをよしとしているらしい。 しかしそれ…

http://news.nifty.com/cs/headline/detail/yomiuri-20091229-00086/1.htm まったくの言論弾圧。それに屈する福音館も情けない。弾圧したのは日本禁煙学会か。キチガイの集団。http://www.fukuinkan.co.jp/oshirase/goodsid20909.html このような謝罪自体が…

『週刊ポスト』にたばこ増税に関する記事が出ていたが、反対寄りの記事であったのは、週刊誌にはまだ週刊誌魂があると思わせた。禁煙派の連中も、新聞は反たばこ一辺倒なのだから、キイキイ言わないように。お前らのことは猿山の猿としか思ってないからな。 …

こういうことがある。フェミニストAが「専業主婦はいかん」と言う。フェミニストBがそれとは違うことを言う。「矛盾しているではないか」と言うと、「フェミニズムにもいろいろある」と言われる。だがBがAを批判することはない。これを分業ダブルスタン…

阪大時代同僚だった偉い学者さんが某大学の学長になっていて、構内全面禁煙で抗議をした教授とやりとりがあったそうだが、まあ学長といっても、私大なんか理事会に権限があるし、一族経営の私大で一族から学長が選ばれているのでもない限り、それこそ「雇わ…

図書館で見た今日の毎日新聞はひどかった。まず社説で、たばこ増税のみならず、法律でもっと禁煙の場所を広げろとアジる。さらに中ほどの記事でも、例によって作田学の禁煙論、いっぽう、反禁煙ファシズムの論などは一切無視して、一介の喫煙者に代弁させて…

最近、遅ればせに子母沢寛の『勝海舟』を、夢中になって読んでいる。夢中になってどんどん読むのではなくて、もったいないからちびちび読んでいる。なぜかというに、海舟は幕府の頭の固い連中、これから先が見えない連中をよく批判しているのだが、それを読…

十年以上前に大阪で『探偵! ナイトスクープ』を観ていたら、「ぼんさんが、屁をこいた」というのを実際に見てみたいという依頼で、桂小枝がさる寺院を訪ね、しまいには二十人からの坊さんを集めて屁をこかせていた。何という坊さんどもか、とむかむかしなが…

http://irregularrhythmasylum.blogspot.com/2009/09/blog-post_28.html こういうのが近所であったのを、数日前に海外にいる友人から教えられるまで知らなかった。 もっとも文面を読むと、禁煙ファシズム反対のイヴェントではないらしい。だいたい人が集まっ…

昨日判決文が届いた。削除請求すら認められない全面敗訴である。 しかし驚くべきしっちゃかめっちゃかな判決文である。いったい、ミクシィのハンドルネームを変えた理由を説明しなければならないのだろうか。いわんや、筆名として「とん」にした理由などこの…

先日、テレビの取材が来た。なんか恋愛について意見を聞きたいというので、ビデオを持ってのV取材で、昼ごろ自宅に、初老のディレクターとカメラマンと二人で来た。 台所にカメラを据えて、私がタバコを吸いながら話していると、ディレクター氏、「それじゃ…

大本営・大政翼賛会的マスコミが「喫い逃げ続出」などと報道しているが、路上喫煙の課金なんて憲法違反なんだから、払う必要はない。 悔しかったら俺をつかまえてみろ。名刺を渡すから、取立ての裁判でも起こしてみるがいい。まあもっともこのニュースは、憲…

私はWHOや厚生労働省が出しているという「受動喫煙」の害に関するデータというのを信用していない。これは、別に私が信じたくないからではなくて、私だって「害は確かだが現在の規制は過剰だ」と言ってしまえばよほど楽だと思うくらいだ。だが、学者とし…

もし日本に、死刑存置論者の禁煙ファシストというのがいたら、ディレンマに苦しんでいるに違いない。国連では、死刑廃止は世界の「すう勢」だと日本への不満を表明したと報道された。「趨勢」くらい書けよ新聞、であるが、もしその者が「世界の趨勢だからと…

昨日やっていた棟方志功伝のドラマを、仁左衛門が柳宗悦をやるというので観たら、煙草を吸うシーンが一つもないので不快になった。棟方自身はともかく、藝術家の卵みたいな青年が集まって誰も吸わないなどというのはありえまい。だから最近、ドラマを観るの…

「愛煙家」というのは、日国によると、山本笑月の『明治世相百話』(1936、中公文庫版あり)が用例として上がっているが、同書では二箇所でタバコの話題があり、「わが朝煙草の変遷史」では、「もうその頃は巻煙草の種類もいろいろ、若手の愛煙家はその方へ…

昨日は、知人が病気で行けなくなったというので、武蔵野文化会館で行われるイタリアの歌劇団によるロッシーニの「チェネレントラ」を観聴きに行ったのだが、妻は仕事なのであとから来ることになり、私は吉祥寺からバスが出ているとも知らず、かつて住まって…

毎日新聞の連載コラムで芹沢一也が書いていたので知ったのだが、禁煙ファシスト川端裕人は、「過剰防犯社会」を憂えているらしい。 http://minnanopta.seesaa.net/article/71134194.html 驚いたね。川端が憂えていることは、そのまま禁煙ファシズムに当ては…

昨日、第二回公判で、第一準備書面を陳述してきた。その一部を披露する。 5、被告は、「第3の1」の7行目において、「列車内での禁煙を求める声が強い」としているが、その証拠を示していない。また同「3の(2)」7行目において、「利用客の禁煙に対す…

『西遊記』の孫悟空は猿、いや、猴かな? 猪八戒は豚、いや、猪かな? 孫悟空は斉天大聖、猪八戒は天蓬元帥というかっこいい別名がある。もう一人の沙悟浄は捲廉大将だ。私が大阪に赴任したての頃、夜中になるとテレビで、夏目雅子が玄奘三蔵をやる「西遊記…