2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧
さっきの・よりんさん(配役宝典)が、「平家にあらずんば人にあらず」は『平家物語』では平時忠「此一門にあらざらむ人は皆人非人なるべし」(岩波古典文学大系、禿髪(まぶろ))なのを、現行流通形式にしたのは誰かと言っていたので調べてみた。なお『源…
「2ちゃんねる」の発信者情報開示請求は、いま誰に対して行われているのだろう。二日ほど前にツイッターでそうつぶやいたら、見事に誰も返事しなかった。 以前は西村博之だったが、シンガポールへ移ったと報道され、なおかつそれはペーパーカンパニーである…
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0171.html この記事自体は面白いのだが、 海外には「ニュートンに消された男」(ロバート・フックこと)「ダーウィンに消された男」(これはウォレス)「エジソンに消された男」(ニコラ・ステラのこと)といったたぐ…
小林よしのりがオウム真理教に命を狙われて警察に相談に行った時、あまりに警官の対応がやる気がないので、同行の秘書がこれ見よがしに雑誌を開いて、小沢一郎との対談のページを開いたら、警官の態度が変わった、というのがあった。小林は「権威主義だ!」…
山田風太郎の『八犬伝』で、馬琴と北斎が『東海道四谷怪談』を観に行って、「あれ、これは『忠臣蔵』じゃないか」と言う場面があるが、あれはないなあ。今回の狂言はどういう仕組みで、というのは前もって知らされているはず。
その昔、初期の「朝まで生テレビ」で、戦争をめぐる回があって、野坂昭如とちょっと言い合いになった、あれは誰だったかな、自民党の議員だったか、「日本だってね、空襲を受けて大変だったんですよ」と言い、よそから「それは野坂さんが」という声があり、…
本間長世が死んだ。私は教わったことはないのだが、夫人はサントリー学芸賞もとったエッセイストの本間千枝子で、かなりの美人だった。西部先生はこの夫人の書いたものを褒めていたが、美人だったからじゃないかなあと思う。 千枝子さんは、米国留学中に長世…
『文芸日女道』の編集部宛、『久米正雄伝』あとがきの、関口安義氏の名をちゃんと出しているところのコピーと、私が書いた謝罪文案を昨夜ファックスで送ったが、まだ何も返事はない。あと、532号の巻頭言で森本がなおひどいことを書いているらしいので、それ…
さて、もうだいたいばれているだろうが、私は川端康成伝を書きあげた。刊行は年明けになる。調査の途中、Fさんという同年くらいの研究者の方の知遇を得た。その後で分かったのだがFさんは大学時代の級友の知人であった。さて『文芸日女道』という同人誌が…
山東京伝の弟・山東京山が、いくらか悪意をこめて馬琴の伝記として書いた「蛙鳴秘抄」という文書があるのだが、これは日本随筆大成とか燕石十種とかに入っているわけではない。『鈴木牧之全集』の下巻、「山東京山書簡集」の中にある。誰かHTMLにしてく…
著書訂正・ 『恋愛論アンソロジー』中公文庫 398p、『もてへん男95』リブロポート、一九九五→一九九四
北条政子が素晴らしいんだが、あれはあの時点で単純年齢12歳である。頼朝は22歳。(単純年齢は、その年から生年を引いたもの)。ほか陰謀公家風の藤原(松殿)基房と九条兼実はどう見たって50歳以上にしか見えないが、実は24歳と20歳、二年前の清盛五十歳の…
馬琴の黄表紙で、六代目市川團十郎が若死にしたのを追善した『東発名皐月落際』というのがあるのだが、これが寛政十一年刊行となっている。早大図書館でも、清田啓子の翻刻でもそうなっており、新しい『曲亭馬琴日記別巻』もそうなのだが、黄表紙が刊行され…
先日の久保田競先生だが、その弟子に川島隆太という東北大教授がいるらしい。私も、名前は聞いたことはあるが、どういう顔かも知らない。どうやらこちらも、「大人のドリル」とか「脳トレ」でテレビに出て有名だった人らしい。そのかw島の『さらば脳ブーム』…
久保田競・カヨ子という、二人して80歳になる夫婦がいる。競のほうは脳生理学者で京大の名誉教授らしいが、私はまったく知らなかった。著書はやたら多くて、育児法に関するもので、天才を作るとか、すごいのは「最高権威が語る」とか題名に謳われている。へ…
ブログ記事へのコメントを、由紀草一という方から貰った。茨城の伊奈の人で、高校はうちの父(ヌエ)と同じらしい。そういえば済世会とかいう同窓会の案内がよく来ていた。 著書も数冊、新書判であるので、『軟弱者の憲法論』というのを読んでみた。これは要…
最近は雑誌はたいていショックをもたらしてくれるのだが、それは誰かと誰かがやりあうショックではなくて、こうも平然とあれを無視するかというショックである。『文學界』10月号で、栗原裕一郎さんが「新人小説月評」で小山田浩子の小説をかなり褒めていた…
「新しい歴史教科書」というのは、家永三郎系で以前にあったのだよな。まあそれで例の「新しい歴史教科書をつくる会」発足の時、『論座』が、賛同者の数人にインタビューしていて、大月隆寛が途中で怒ったのは有名な話だが、これは一問一答形式ではなくて談…
関口涼子さんがフランス政府から藝術文化勲章シュヴァリエを受章した。三月だったのだが、私は見落としたか、何かもっと小さい章だと思っていた。フランスやイタリアは、外国人にむやみとこういう勲章を与えるのだが、関口さんは41歳だからはなはだ若い。 そ…
私は「ぶれない」という妙な流行語の、自己啓発的な響きがものすごく嫌なのでもちろん自分では使わない。『週刊文春』で坪内祐三が呉智英さんの文庫を評していたのは、へえ坪内は呉智英を読むのかと意外であった。何しろ盟友だか悪友だかの福田和也は「すべ…
以下、図書館というのは公共図書館なのだが、教育学の本は、鉛筆の書き込みが大変多い。私は図書館の本に鉛筆の書き込みがあると、それを消すのが趣味なので、必要もないのに消すために借りてきたりする。談志師匠が写真のへりを切るのが好きだったのと似た…
昨日、割と分厚い、250枚くらいある製本原稿が届いた。未知の人である。私小説であるから、出版社へ紹介してくれというのである。裏表印刷で縦書きの横長判である。「あとがき」が長くて、これまで五十軒以上の出版社へ持ち込んで断られた経緯が書いてある。…
後輩の西原大輔だが、私の谷崎伝と里見伝の書評を書いて、谷崎伝は面白かったが里見には関心がわかなかった、と書いた。まあ別にいいのだが、里見の作品は読んだのですか、とメールを出した。すると、今病気の何々で何々、という返事が来た。別に病気でも、…
21世紀の落語入門 幻冬舎新書 / 小谷野敦 【新書】ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > その他ショップ: HMV&BOOKS online 1号店価格: 842円訂正:109p「長唄、清元なども浄瑠璃だが」長唄は違いました。勉強し直して出直して参ります。 13p…