川端康成と大正天皇の羽織

夕刊フジ」創刊4号にあたる、1969年3月1日号の一面は、川端康成が前年のノーベル賞授賞式で着ていた羽織が大正天皇のものだという話で、弟子の北条誠の『川端康成・心の遍歴』(二見書房)に書いてあったのだが、発売後すぐ回収したという。

 川端が、大正天皇の羽織として売りに出ていたものを買ったというのだが、紋は違うし、実際は天皇とは関係ないのだろう。