2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧
関西テレビの件いつまで騒いでいるのであろう。あんなもの、本気にするのが愚民である。昔っから、ココアがいいといえばココアが売り切れるとか、愚民が愚民行動をとってきて、捏造だとなると騒ぐのもまた愚民。 それにしてもテレビには占いだの霊能者だのの…
先日報告した村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の翻訳だが、ドイツ語訳とフランス語訳も見てきた。問題の箇所はいずれもそのまま訳されていた。ドイツで春樹批判が出たのはそのせいかもしれない。その際、「英訳からの重訳が多いから…
週刊文春で宮崎哲弥氏が私の小説を褒めてくれている。まだ単行本にもなっていないのに、ありがたいことである。 何やら、王党派のバルザックがアカデミー会員になれなかったのを応援し続けた共和主義者のヴィクトル・ユゴーとかを連想したのだが、これは最近…
仕事の依頼のファックスなどで、最初は自分の名前が出てくるのだが、下のほうへ行くと、自分の名前のところに別人の名がある、という経験をした物書きや学者は多いだろう。最初に誰かに頼んで断られ、名前のところだけ直したのだが、二つか三つあるうち一つ…
先日、毎日新聞投書欄に、こんなものが載っていた。 字幕、「づつ」は「ずつ」と訂正を=無職・今村義雄・73(東京都板橋区) 2007.01.09 東京朝刊 近ごろ、テレビのニュースでアナウンサーのしゃべる言葉と字幕の文字とが異なることがしばしば起こります…
−−雉子も鳴かずば撃たれまい−−昨年十月に出た本で、毎日や朝日にも書評は出なかったから気づかなかったので、たまたま書店で見つけなければここで痛罵されずに済んだであろう本−−岩下尚史の『芸者論』(雄山閣)である。本そのものには、著者の経歴、生年な…
2027年、日本は、世界はどうなっているだろう。北朝鮮は崩壊して高麗連邦になっているだろう。チベットや東トルキスタンは独立しているのだろうか。日本に女性総理は生まれているのだろうか。職のない博士号取得者たちはどうなっているのだろう。紅白歌合戦…
以下の人名をあてよ。 A 文藝学科卒論として書いた小説を刊行し、(前)女子大生作家として華麗にデビュー(デヴューなんて書いてる頭の悪い女性作家は誰ですか)、作品は桃井かおり主演で映画化されるが、その後が続かず、十年ほど前上下二巻の大作を発表するも…
日本SF大賞を受賞した萩尾望都の「バルバラ異界」四巻を読み終えた。「フラワーズ」連載だが、私は15年以上「プチフラワー」を毎回読んでいて、これがなくなって「フラワーズ」になってから、読むのをやめていたのだ。特に萩尾の前作「残酷な神が支配す…
先日、ゴーゴリの「死せる魂」と、ゾラの「居酒屋」を、いずれも百円くらいで古書店で買った。どちらもまだ読んでいないが、はて、自分はいつになったら、このレベルの古典的文学作品、あるいは古典的著作を全部読んでしまうのだろう、と考えた。 「魔の山」…
「ダイゴロウ対ゴリアス」は、東宝の怪獣映画である。1972年暮れ、「東宝チャンピオンまつり」として、「ゴジラ電撃大作戦」「パンダコパンダ」と併映され、私は母と弟と三人で有楽町あたりまで観に行ったと思う(場所については不確か)。私はもちろん怪獣映…
「教えて!goo」の英語などのカテゴリーでは、学校から出された課題をそのまま質問するバカ学生がいて、それには答えないようにと指示されているが、そういう指示がない「文学」カテゴリーでも、すぐ手に入るような短編小説の筋を教えてください、明日レポー…
よく「十八歳未満と知りながら性行為をした」というので男が逮捕される、というようなニュースが出る。私は、日本の法律では、強姦罪が示す性交合意年齢が十三歳、女子の結婚年齢が十六歳なのに、十七歳の女子とセックスして刑事上の罪に問われるのはおかし…
私が『反=文藝評論』に載せ、『村上春樹スタディーズ05』にも再録された村上春樹批判の評論中に、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に出てくる「太った美人の少女」の、やたらと主人公にセックスを迫る描写の引用がある。果して英語版でもこ…
12月に「直木賞のすべて」の間違いを指摘したのに直していない、と書いたら、先ほどメールが来て、気づいていなかったとお詫びされたので、当該箇所は削除しておいた。しかし松岡正剛は依然直していない。http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1091.html 光…
アニメや特撮で、悪役が出てくると、意味なく「わははははは」などと笑うのだが、これは日本特有の現象だろう。恐らく人形浄瑠璃から来ているのだろうが、最初に笑ったのは黄金バットだったようにも思う。悪役ではないが、悪役的顔はしている。多分時代劇映…
ふとしたことから、わがディーヴァ藍川由美さんの夫君が片山杜秀氏であることを知った。片山氏の名は知っていたが、調べたら、音楽と政治思想の研究者、慶応大学博士課程中退。しかし大学教師ではなくて音楽業界の人のようだが、著書がない。藍川さんのCD…
富士の高嶺に降る雪も 京都先斗町に降る雪も 雪に変わりはないじゃなし 融けて流れりゃみな同じ 「ないじゃなし」ではなく「あるじゃなし」だろう、と昔から言われている。語呂で作ったざれ歌だろうが、この「ないじゃなし」があることで、もーう、先生った…
汽車の窓から手を握り 送ってくれた人よりも ホームの影で泣いていた かわいあの娘が忘らりょか トコ ズンドコズンドコ という歌詞を「そんな娘のいねぇ男だっているんだ!」と青年・阿久悠は思っていた。そして三十年。 あのコが振っていた真っ赤なスカーフ…
こないだ、いつの間にか週刊朝日に連載を始めていた中森明夫が「宮台真司の時代」があったと書いていた。中森は途中まで宮台の協力者だったが、自分が離れてから天皇がどうとか言い出しておかしくなった、と前から言っている。 私も宮台を批判していたが、宮…