ズンドコ節

汽車の窓から手を握り
送ってくれた人よりも
ホームの影で泣いていた
かわいあの娘が忘らりょか
トコ ズンドコズンドコ

 という歌詞を「そんな娘のいねぇ男だっているんだ!」と青年・阿久悠は思っていた。そして三十年。

あのコが振っていた真っ赤なスカーフ
誰のためだと思っているか
誰のためでもいいじゃないか
みんなその気でいればいい

という「真っ赤なスカーフ」ができた。

…んじゃないかなあ。