ふとしたことから、わがディーヴァ藍川由美さんの夫君が片山杜秀氏であることを知った。片山氏の名は知っていたが、調べたら、音楽と政治思想の研究者、慶応大学博士課程中退。しかし大学教師ではなくて音楽業界の人のようだが、著書がない。藍川さんのCDの解説はこの人が多く書いている。なんか謎の人だ。そして、年は私の一つ下。がーん。
藍川さんは1956年生まれだから、七つ年上ということになる。だが、あの藍川さんであるから、羨ましい。何も二十歳年下ばかりが羨ましいわけではないのである。と何ものかへの弁解のごとくに書く。
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あれは1994年秋、芳賀徹先生の引率で、東大比較の人たちが江戸東京博物館へ行った。その春阪大に就職していた私も加わった。修士一年生だった鈴木禎宏君もいて、吉原の展示を見ながら「吉原って今はどうなってるんですか」と訊くから「ソープランド街だよ」と答えて、無知だなあと思ったが、考えれば私だって修士一年の頃は、その程度のことも知らなかったかもしれない。鈴木君は昨年、サントリー学芸賞を受賞した。