間宮林蔵・探検家一代―海峡発見と北方民族 (中公新書ラクレ) 高橋大輔    アマゾンレビュー

そんなに変かね?
星2つ 、2021/09/01
間宮林蔵については私も一書を著しているのだがこの本の参考文献にはない。読んでいくと、例のシーボルト事件について、林蔵がシーボルトからの手紙を開封せず幕府に届けたことを、著者は「意外な行動」と言い、なぜそんなことをしたのか、と追及していく。だが、当時は無届で外国人とやりとりしてはいけなかったから規定通り届け出ただけだと、著者が参照している赤羽栄一の本にも書いてあるので、謎ではないことを著者が謎がっている変な本になってしまっている。