澁谷知美が『文學界』にエッセイを書いていて、「文学賞の謎」と題されている。文学賞の結果を聞くのになぜ候補者は待機しているのか、というのだが、待機しているのは芥川賞と直木賞で、これは決まるとすぐに東京会館で記者会見をするので、それで待機しているのであって、他の文学賞は別段待機してはいない。箱根へ旅行に行っていてもいいのではないか、などと言うのだが、二賞の場合それはできない。すぐに記者会見しなくていい他の賞では、栗原さんなんか料理していたら電話がかかってきたという。それに、箱根にいてもすぐ戻って記者会見ができると書いてあるが、記者会見なんかするのはやっぱり芥川・直木賞だけじゃないかな。まあまた無知をさらけ出したね澁谷。
いやしかし、舞城王太郎は受賞しても記者会見をしなかっただろうから、記者会見そのものを拒否しろ、というなら分かるんだが。