十年以上前に大阪で『探偵! ナイトスクープ』を観ていたら、「ぼんさんが、屁をこいた」というのを実際に見てみたいという依頼で、桂小枝がさる寺院を訪ね、しまいには二十人からの坊さんを集めて屁をこかせていた。何という坊さんどもか、とむかむかしながら観ていたら、ビデオが終ったあとで、ゲストのキダ・タローが「素晴らしいですね、ああいうバカバカしい依頼にもあっさり答える、融通無碍、僧侶はあれでなきゃいけません」と言ったから、目からウロコが落ちるほどに感銘を受けた(ビデオには何の感銘も受けなかったが)。
 批評の要諦は臨機応変だというのもあったが、「融通無碍」「臨機応変」は私の座右の銘である。

https://form.dpj.or.jp/contact/
 今回はタバコ増税に反対します。皆様民主党に怒りの声をぶつけてください。ただし「増税したら鳩山を殺す」とか書いちゃダメですよ。「長妻を殺す」もダメですよ。「死なない程度に刺す」もダメですよ。「厚生労働省に爆弾を仕掛ける」もダメですよ。「600円なら殴る程度ですますが、千円にしたら殺す」もダメですよ。

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http://www.youtube.com/watch?v=8fJagpX5POU

これの「おっぱいぷるーんぷるん」のところが何を言っているのか、妻と協議した結果、
und betrogen worden

であることが分かる。
und be(おっぱい)
trogen worden(ぷるーんぷるん)

 になるわけですね。ドイツ語って難しい…。

小谷野敦