水上勉の原作の映画化か。沢田研二(74)が、60代後半の人気作家の、信州での田舎の一人暮らしをしていて、編集者の松たか子がときどきやってくる。作家は元寺の小僧だったから精進料理がうまく、てきぱきと料理を作るのが見せどころ。私は特に精進料理に興味はないが、松たか子がいい。厨房で沢田の指示を受けながら「はいよっ」と答えるところがいい。沢田は20年くらい前に、ただのデブになってしまったとか言われていたが、その後ダイエットしたのか、そうデブではないし、主題歌もちゃんと歌っている。私は最近映画のエンドタイトルを邦画の場合は最後まで観るのだが、これは製作委員会に二見書房が入っていて、三人の最後に旧知の千田麻利子さんの名前を見つけて、おお、と思った。