2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

馬楽聞き書き

五代目蝶花楼馬楽の聞き書き『馬楽が生きる』(創樹社、1986)を読んでいる。ウィキペディアでは六代目となっている、五代目小さんの兄弟子である。 聞き手は「遠藤智子、加藤貴子」とあり、いずれも1958年生まれだから、26歳くらいの二人の女性が日曜日ごと…

馬づら娼婦

落語の中で、馬づらの娼婦の悪口を言うのがある。複数の廓噺に出てくるが、これが不思議である。「その女の顔の長えのなんのって。上のほう見て真中見て下のほう見てるうちに真中忘れちゃう」と言うのだが、それを言うなら「上のほう忘れちゃう」ではないの…

わざと?の「時そば」

久米宏がラジオをやっているのを知らなかった。早速配信を聴いてみたら、林家彦いちが、昔寄席の昼席のトリで志ん朝が「時そば」をやったが、二人目の男が「いま何時だい?」と訊いたところで「九つで」と言ってしまい、そのあと「十、十一、十二」と、二人…