「世界の小説大百科 死ぬまでに読むべき1001冊の本」のアマゾンレビュー

2021年1月6日に日本でレビュー済み

 
編者のボクスオールという人は、本書を見てもウィキペディアを見ても生年が分からない。1001もどうやって集めたのかと思ったら半分以上は20世紀以降の、通俗小説めいたものまで含めてのものだった。「黄金のろば」が1400年代にあるのは謎だし、「デカメロン」も「カンタベリー物語」もない。大江健三郎は「芽むしり仔撃ち」しかないし、川端は「千羽鶴」なんか入っているのに「眠れる美女」がない、遠藤周作村上春樹が不要に多いといった具合だが、まあこれはまじめに読む本ではなく、あれがない、こんなバカなものが入っていると騒ぎながら楽しむものなんであろう。