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これ明治のところがおかしいと思ったら、出口一雄『出版を学ぶ人のために』(1975)に載っていた。というかそのまんま。
 明治のほうでは、『浮雲』『当世書生気質』『花袋集』なんてのが、文学史的に重要だとされていても、別にベストセラーになったわけではないことは、近代文学研究ではもはや常識である。かえって大正期には有島武郎がベストセラー作家だった。
 むしろ明治・大正期以来、文学書などより宗教書のほうがよほど売れたのである。