G・K・チェスタトン 「求む、有能でないひと」アマゾンレビュー

よくも訳したもんだ
星1つ - 2021/05/31
こんなちんぷんかんぷんな本をよく訳したもんだと感心するほかない。カーライルの『衣服哲学』より少しは分かるという程度だ。「理想主義は実利の要素だけでものごとを考量する。火かき棒があれば、女房をたたくにはもってこいじゃないかと考えるまえに、火かき棒は火かき用として検討すべきだという。あるタマゴが政治を腐らせると判断するよりも、まずそのタマゴが養鶏向きかどうかを問うべきだという。しかし、そんなふうに単純な目的や理屈ばかりを追っていれば、見当はずれのおそまつな政治にあずかるはめになるのである」といった文章が好きな人はどうぞ。