こないだNHKで少年ドラマの「蜃気楼博士」を復活放送していたので観たのだが、これは1978年の1月、私が中学三年の時だ。主人公は中学生の男子で、それとむやみと仲のいい女子がいて、あれじゃつきあってるみたいだと思った。河合雅代という多分名古屋の子役で、メガネをかけていて不美人なんではじめ驚いたが、ずっと観ているとだんだんよく思えてきたのは、背がすらりとして声がいいからであったらしい。
私は割と声に引きずられることがあり、六代目中村歌右衛門なんか、声が悪いから全然いい女方だとは思えなかったのも、「ウルトラセブン」のアンヌ隊員が美しいとも思わなかったのも、悪声だったからであろう。(この二人はタバコのせいもあり)