朝日新聞で中島岳志が浜崎洋介の福田恆存論を絶賛しているのを見て苦笑してしまった。福田が「俗流保守を切り」ってあるけど、福田が生きていたら真っ先にぶった切られるのは中島、お前のようなやつだ。死んでるのをいいことによく言うわなあ。むしろ中島こそ、福田が罵倒した「変節漢」清水幾太郎みたいなやつではないか。というか、俺が福田恆存だ、ここで飛べ、って感じ。
私が福田恆存を礼賛する連中をうさん臭いと思うのは、まさにそいつらが、自分では福田のように生きられない奴らが多いからだ。西部邁も最終的にはそうだったわけ。まあこれで浜崎氏が、お前なんぞに褒められたくない、とかタンカ切ってくれたら面白いんだが、それはないだろうなあ。
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中村方子(1930- 、中央大学名誉教授)の半自伝『ミミズに魅せられて半世紀』(新日本出版社、2001)に、中村が都立大で助手をしていた時、研究成果をK教授の博士論文に盗用され、またK教授は政府の依頼で、枯葉剤は害がないという研究をしようとして、中村が協力を拒んだので、クビにしようとしたができなかったとか、Kが死ぬ二年前の1982年に中村に会った時、「僕の悪口を言ったり書いたりしないでくれ」と言われ、中村が「もちろんです。私は悪口は言ったり書いたりしません。本当のことしか言ったり書いたりしません」と言ったので、Kは呆れて「元気でな」と言って去った、とある。
K教授って誰かと思ったら、北沢右三(ゆうぞう、1917-84)という人であった。