前奏が好き伴奏が好き

 戦争中から戦後にかけての日本を扱った映画やドラマやドキュメンタリーで、戦争が終るとバカの一つ覚えのように「リンゴの唄」が流れる。説明がつくと「明るい唄が人々を勇気づけ」と言うのだが、あの歌は短調だし別に明るくないだろうというのは前に書いたが、私はこの前奏が好きなのである。歌に入る直前で転調するところが実にたまらん。これも前に書いたかな。
 ところがこれに限らず、藍川由美さんが歌っている軍歌でも、前奏のほうがいい曲がある。ほかにも「憧れの郵便馬車」なんて曲は、前奏と間奏がすばらしいのである。もっともこれの場合、歌の部分のシンコペーション(ではないか)もいいのだが、要するにこの歌はア・カペラで歌うと魅力が半減するということになる。ほかにも、実は前奏がいい、という歌は数限りなくある。「赤影」の「忍者マーチ」もそうだし、これは何なのだろう。

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 ウェブページを作ってみました。まあ以前はホームページなど持たないと言っていたわけだが、それは「今日はテレビの何々に出ます」などと大学教授の身で宣伝しているのを見苦しいと思ったからで、私は大学教授でも准教授でもないし、テレビにも出ないから、いいや。
 というか、学術論文で単行本未収録のやつを読まずに何か言う奴が多すぎるから収めることにしたり、谷崎年表をもっとまともな形にしたかったとか、その他もろもろ。