烏丸せつこ(1955-)がデビューしたのは私が高校生の時で、高校三年の1980年に『四季・奈津子』、81年に『マノン』で主演した。私が観たのは大学生になってから、テレビでだったが、エロティックで自由な生き方の女を演じて、憧れたものだが、のち『マノン』を見直したら、大人になったヤンキーの汚らしい生活のような気がした。今度『四季・奈津子』を観たら、ヌード写真を撮る、男と寝る、女優になるといった、当時はやった「飛んでる女」というのを実際にやっているみたいな感じで、実にあの軽薄な時代を感じたものである。