2024-02-09から1日間の記事一覧

音楽には物語がある(62)財津一郎と「洪水の前」 「中央公論」2月号

財津一郎が死去した。私にとっては財津というと、和製ミュージカル「洪水の前」(1981)が思い出される。クリストファー・イシャウッドの『さらばベルリン』(1939)という半自伝的小説(翻訳は中野好夫訳『ベルリンよ、さらば』角川文庫)の中の、魅力的な…