私の『三体』歴

 私が劉慈欣の『三体』の第一巻を読んだのは2019年の8月で、翻訳が刊行されてすぐのことであった。アマゾンで注文したのだが事故があって届かず、連絡したら届けてくれた。私はさほど期待していなかったのだが、妻が先に読んで、朝起きたら食堂のテーブルの上に置いてあって、面白かったと言うので読んだ。

 なるほど面白いとは思ったが、当時私は煙草をやめて二年たち、6月にニコレットもやめて禁断症状に苦しんでおり、9月に判明する大腸ポリープもできていて、全体に心身の状態が悪く、だから翌年2が刊行されても続けては読まなかったが、妻は読んでいたらしい。

 先日、1のドラマ化がアマプラにあるというので観てみたら、最後の船スライスのところで興奮してしまい、続けて図書館から2と3を借りてきて読んだら、これは20世紀のいかなる小説よりも面白いと思うに至った。だが自分の読んだ経路からして、字だけで通読するのはつらいので、ドラマ版をはさんだほうがいい気がする。ネットフリックスのほうはテンポは速いが、原作を改変していて分かりづらい。

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