図書館へ行って、OPACで調べものをしていたら、後ろで、二人づれのおばさんらしき話し声が聞こえた。「発表会」とか「ばあばも呼んでるから」などと言い、子供に「ブースカ」と呼びかけていた。
私は「ばあば」などというのは、少女マンガか小説の中にしかない呼び方だと思っていた。実際に使う人がいるのか、と思った。
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春場所が始まった。大阪である。私の知らない間に玉突き引退があった。追手風部屋の濱錦が引退して春日山になり、春日山だった元春日富士は雷(いかずち)になり、雷だった起利錦は勝ノ浦になっていた。勝ノ浦は、伊勢ノ海(藤ノ川)が定年退職した後、勝ノ浦だった北勝鬨が襲名して空いたのだ。
濱錦は、最高位前頭四枚目で、もう長く幕下に落ちていた。一時は本名の高濱のしこ名でとっていたが、その後濱錦に戻った。私はてっきり、親方にならずに引退して協会を去るのだと思っていたから驚いた。何しろ部屋持ち親方になるのである。なんか先代の婿ででもあるのかと思ったが、新雷は副理事だから、協会の業務に専念するというので譲ったらしい。