2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧
戦後の文藝春秋主催の文士劇の一覧を作ろうと思ったが配役まで全部は分からなかった。1952年3月28日 歌舞伎座「父帰る」小島、小山いと子、小林秀雄、井上友一郎、「白浪五人男・稲瀬川」久保田万太郎、川口松太郎、中野実、今日出海、久生十蘭、益田義信、…
「日本ペンクラブ編、(作家)選」となっていたシリーズ教養小説名作選 / 高橋健二 1979.4. 音楽小説名作選 / 五木寛之 1979.4. 幻想小説名作選 / 半村良 1979.4. 純愛小説名作選 / 吉行淳之介 1979.5 スポーツ小説名作選 / 井上ひさし 1979.5 情報小説名作…
長谷川町子の一種の自伝『サザエさんうちあけ話』は、朝ドラ「マー姉ちゃん」の原作にもなっていて、1978年に「朝日新聞」に連載された。この中に、1967年長谷川が47歳の時激しい胃痛に襲われ、手術する部分がある。これは実際は胃がんだったが、長谷川がが…
「新八犬伝」の二年目だったか、犬山道節が敵を攻めあぐんでいる時、不思議な子供が現れて、「おじさん、せいのでんたんを知ってるかい」と言う。すると道節は「せいのでんたん、おう、えんのがっきがせいの七十よじょうを奪った時・・・」と説明する。その…
「杉田久女伝説」の謎 田辺聖子の『花衣ぬぐやまつわる… わが愛の杉田久女』は、一九八七年に刊行されて、女流文学賞を受賞した。私が大学院に入った年で、母が購入して読んでいたから、実家にあるが、今日まで読む機会がなかった。先ごろふと読んでみて、杉…
昭和初年、谷崎潤一郎は、大阪女子専門学校英文科の女子学生たちに、翻訳や大阪弁の手伝いをさせていた。その筆頭が隅野滋子で、滋子は大正15年(1926)暮れ、大阪女専在学中に、新聞で谷崎と猫の写真を見て、猫が見たいと手紙を出し、同期の武市遊亀子とと…
弁慶役者 七代目幸四郎作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 青土社発売日: 2016/07/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る訂正 75p「軌っておいて」→「斬っておいて」 126p「杵屋伊十郎」→「芳村伊十郎」 「岸沢文字兵衛」→「常磐津文字兵衛」 13…
高橋昌一郎は『週刊新潮』に連載していた「反オカルト論」で、『あの日』が出たあと盛んに小保方晴子を攻撃していたのを、私が批判したことがある。 http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20160523 それが本になったのだが、なぜか新潮社ではなく光文社新書で…
新潮社のシリーズの一覧(刊行年、文庫化年)充たされた生活 石川達三 1961(白) 1980 浮き灯台 庄野潤三 1961 砂の女 安部公房 1962(白) 1981 恋の泉 中村真一郎 1962 花祭 安岡章太郎 1962(緑・青) 1984 遠い海の声 菊村到 1963 個人的な体験 大江健…
乗代雄介の「本物の読書家」(『群像』九月)は、川端康成の「片腕」を代作したという大叔父を、茨城県高萩の老人ホームへ入れるために、読書家の若者が常磐線で連れて行く途中、車内で奇妙な男に遭遇するという話でまあまあ面白かったが、フォークナーなど…