エリザベス・ブレイク「最小の結婚: 結婚をめぐる法と道徳」アマゾンレビュー(削除された)

強者の勝利をもたらすだけ
星1つ、2023/05/03
この著者はアメリカと西洋のことしか知らないが、アジアには一夫多妻制というものがあり、今で
も事実上の一夫多妻制をやっている「強者」がいる。西洋には「もてない男女」というアイディア
は輸出されていないし、結婚というのは近代になって、ほぼすべての男女に配偶者がゆきわたるよ
うにする制度だった。それを緩めるということは、結局は一夫多妻制の復活や、もてる男女が若い
うちは性愛の相手をとっかえひっかえし、もてない男女には一人も回ってこないという世界をもた
らす。この著者はそういうことが分かっていない。『愛」の代わりにケアというのは、位相が違う。「愛」は結婚においては、この人とならセックスしてもいいかという妥協の基準になるが、ケア
はそういう基準にはならないので、なんでここに出てくるのか分からない。フェミニズムや同性愛
者擁護が話をめちゃめちゃにしている例である。

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