佐藤亜紀「喜べ、幸いなる魂よ」アマゾンレビュー(削除された)

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歴史私小説
星3つ - 評価者: 小谷野敦、2023/05/03
18世紀フランドル地方で、天才的な数学の才能をもつヤネケと、15歳の時にセックス

してしまったヤンのその後の50年を描く歴史小説。ヤネケは子供一人を生んでベギン

会という修道組織に入るが、割と出入り自由。佐藤にしては珍しくセックスシーンが

あり、スカトロみたいな変態行為も描かれている。しかしこれは天才で傲慢なヤネケ

を佐藤自身、ヤンを夫の佐藤哲也をモデルとした半私小説ではないか。フランス革命

に対して敵対的なのは、佐藤自身がもともと王党派であることと、佐藤賢一へのイヤ

ミか。