水戸っぽ?

 今日は鎌倉文学館で講演をしてきた。
 とにかく、
 鎌倉は遠い!
 よく川端香男里だの杉田英明さんだの木下直之先生だの、鎌倉なぞから通える、と思う。
湘南新宿ラインができたといっても、渋谷から鎌倉へまっすぐ行くものなどまずなく、戸塚で乗り換えなければならないし、次の電車がなかなか来ない。帰りはどういうわけか、千葉方面へ行く電車ばかり来て、西大井で降りて渋谷方面へ行くのを待ったのだが来ないから、品川まで出て山手線に乗った。まあ、上野方面へ行くのはまだ便利なのかもしれん。二時間もかかった。新幹線に乗ったら名古屋まで行ってしまう。
 あとはもうファシストの支配する県だし、どこもかしこも禁煙で、もう金輪際神奈川方面には行くまいとさえ思う。
 聴衆は年配の方が多かったので「白木みのる」が通じたりして愉快であった。
 私のファンだという60年配の男性が、私の著書四冊にサインを求めてきて、その方が鎌倉老人会の会報に書いたものなどいただいてきたが、私のことを「水戸っぽ」と書いていた。とはいえ2001年の文章だからまだ私のことをよく知らなかった時分のものだが、なんで「茨城県出身」というだけで水戸だと思うのかなあ。水戸なんて、行ったこともない。

 私は渋谷駅前に住んで、鎌倉駅前まで行ったわけではない。鎌倉文学館というのが、鎌倉からまた江ノ電に乗って降りて歩くのである。鎌倉駅からタクシー、という案もあったが、禁煙タクシーなど乗る気はないから江ノ電で行った。

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岸田戯曲賞を受賞した本谷の『幸せ最高ありがとうマジで!』のDVDが安く手に入らないかと思っている。定価5000円である。しかるに、ヤフオクに5000円で出品したバカがいて、当然誰も入札していない。原価で出すなよ原価で。