あえて鳩山邦夫を讃える

 さしたる関心なし、当然のこととして済まそうとしたが、あちこちうるさいので、敢えて言うが、刑事訴訟法によって、死刑が確定した場合、6ヶ月以内に法務大臣は執行命令を出すと決まっている。これについては訓示規定とする判例があるから、6ヶ月以内に命令しなくても違法ではないが、6ヶ月とあるものを5年も10年も放っておいたら明らかに憲法違反である。とはいえ戦後の奇妙な風潮で、後藤田正晴でさえ3人しか執行命令を出せなかったところを、13人の命令を出した鳩山邦夫は立派である。鳩山といえど、精神的苦痛はあろうが、そこを耐えて命令を出したのは、讃えるべきことである。
 死刑廃止論者であろうとも、現行法を無視することを奨励されるべきものではない。また死刑廃止論は私の『なぜ悪人を殺してはいけないのか』で論破しているのだから、読んでから何か言え。宮崎哲弥は死刑反対論だと言っているが、『身捨つるほどの祖国はありや』に書いてあるのは、被害者遺族による仇討ち制度の復活の提案であり、これまた、遺族がいない場合は成立しえないなどの理由で論駁している。
 もっとも断っておくが、以後禁煙ファシズム関係で行政訴訟を起こすこともありうるから、その際は被告国代表として法相が私の被告になることはありうる。それは別の問題だ。

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 最近は、禁煙ファシズム系の意見記事など見るのが嫌だから、新聞を読むときも、前の方から読んでも国際面で止め、後ろは社会面だけで、なるべく中のほうを見ないようにしているのだが、最近ついうっかり、毎日新聞で二つ見てしまった。まあ朝日や読売はもっとひどいのだろうが、どちらも、「ごめんね、ごめんね」と謝りながら人を殴るようなものだった。もう、いちいち書いた奴の名前を挙げる気にもならない。片方は子供向け記事で、禁煙は世界の流れで、日本は後進国だという。世界の流れが正しいというその愚昧な考えを子供に吹き込むのはやめてほしいね。もう一つは、愛煙家の反論や批判があるのは承知している、とか、愛煙家をいじめるつもりはない、とか書いてある。承知しているなら俺に書かせろ。反論を新聞には載せないくせに、承知しているだのいじめるつもりはないだの、図々しい。それに二人とも、不正直だ。タバコを擁護すると禁煙団体が抗議を殺到させるから、書けないんですと正直に言えばいいのに。まあ、新聞記者に正直を求めるのが間違いか。