「禁煙ファシズムと戦う会」退会について

 私が「会長」ということになっていた「禁煙ファシズムと戦う会」は、もともと2004年11月にミクシィに開設したコミュが実態であり、オフ会もしたことがあるがちょっと変な集まりであった。今般、解散か管理人変更か諮問したところ管理人を変わってくれる人がいたので退任し、脱退した。

 私自身は三年前に喫煙はやめている。もっともそれ自体は既定路線で、『母子寮前』に、谷崎潤一郎が50歳でやめたから私もやめると書いてあり、実際には55歳になってしまった。

 禁煙ファシズムとの戦いは大敗北に終わったが、私は彼らのやり方には今も納得はしていない。特に「受動喫煙」を問題にする連中は、「喫うお前が死ぬのは勝手だ」という論理を用いており、人間的とは思えない。故・吉岡斉宮崎哲弥は、禁煙ファシズムフーコーの言う「生権力」だとして批判していたが、私は違うと思う。「俺たちは生きるからお前は死んでいい」権力だったのである。

 これは昔から言っていることで、テレビで放送されたこともあるが、健康に悪いというなら喫煙自体を禁止するのが筋である。禁止はしないでやわやわと圧力をかけるのがファシズムだというのである。また禁煙学会などは、禁止せよと言ってはいるが、映画などで喫煙シーンがあると抗議していたのは、歴史的事実を改竄するものだからとうてい容認できない。