毎日新聞の連載コラムで芹沢一也が書いていたので知ったのだが、禁煙ファシスト川端裕人は、「過剰防犯社会」を憂えているらしい。
 http://minnanopta.seesaa.net/article/71134194.html
 驚いたね。川端が憂えていることは、そのまま禁煙ファシズムに当てはまるではないか。文章をそのまま「過剰禁煙社会」に変えてもいいくらいだ。しかも対談相手たる芹沢はフーコーを重視している。自分が嫌いなタバコに関しては、こんな過剰禁煙社会と、喫煙者への憎悪が渦巻いていても気にしないで、関係ないと左翼らしく憂えてみせるというのは、まったくの二重基準だ。まあもっとも、私に攻撃されて、今さら前言撤回できなくなったというのもあろうがね。もっとも芹沢には、そこを突っ込んで欲しかったとも思う。
 恐らく川端の師匠は、かつて渡辺文学と一緒に嫌煙本を出していた村上陽一郎だろうと思うのだが、私は佐伯順子に山崎賞を授与した時から、村上を信用していない。最近はさすがに人文学者として禁煙ファシズムに加担するような動きはしていないが、「毎日新聞」で密かに新書館の『病み情報社会』を推薦していた。この本には、タバコを吸って病気になってもそれは自己責任だ、などというのは病んだ考え方だ、などという記述がある。何しろ村上はキリスト教徒だしね。