柳沢伯夫について

 要するに、謝りながら言っているわけで、問題の本質は、もし小泉が総理だったら、ガンガン自分で反論しただろうということである。安倍にそれができるはずもなく、やはり安倍はバカなのである。
 だいたい、厚生労働省なんて、五年このかた「タバコを吸う奴は不健全」と差別発言を続けているも同然なんだからね。禁煙推進議員連盟福島瑞穂も、禁煙ファシズム社説を掲げる朝日新聞も同じ。

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 川柳川柳師匠は「ガーコン」で、大東亜戦争初期は連戦連勝だったから軍歌も「大東亜決戦の歌」「英国東洋艦隊撃滅」など威勢が良かったが、だんだん負けてくると軍歌も暗くなってくる、などと言っている。
 そんなの、洒落に決まっているではないか。川柳師匠が「暗い軍歌」の例としてあげるのが「同期の桜」なのだが、これは元は「二輪の桜」として作られ、民間で歌詞が変えられていったということは、筒井清忠西条八十」に詳しいが、いずれにせよ米英との開戦前からの曲である。「轟沈」「ラバウル海軍航空隊」はもとより、敗戦間近の「比島決戦の歌」だって威勢がいい。さすがにそりゃ「アッツ島玉砕の歌」はあれだが、そんな川柳師匠の、落語ならではの法螺を本気にしているのが、「文学界」二月号の田中和生である。
 田中はさらに、軍歌を肯定していいものかなどと考察しているが、川柳師匠、「あたしゃ、右翼のほうに(高座を)呼ばれることもあってね、そういう時は、ちょっと調子を変えて、もう鬼畜米英が、とかやるんです」と言っているのだ(もちろんこの話は、テレビやCDではやっていない)。そんなの、時と場合によって調子を変えているに決まっているのに、真剣に考え込む田中和生のバカさかげん。

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以前ここで、ジョエル・ベストの『統計はこうしてウソをつく』の中に、米国では弁護士の数が日本よりずっと多い(人口あたり)というのはウソで、米国ではlawyerの数を数えているが、日本では厳密な弁護士(attonery?)だけを数えているからで、日本でも法学部出身者の数を数えれば同じくらいだ、と書いてあるのを、よく意味が分からない、と書いておいた。
 その後、ジョエル・ベストに直接メールを出した。するとすぐに返事が来て、ベスト氏が参照した論文に、日本では法学部卒業者の多くが法律関係の仕事をしていると書いてあったのだそうで、それは間違いですと言っておいた。