禁煙指導は吸う人の身になって 厚労省、映像で指導例
2006年06月10日 朝日新聞
たばこを吸う人の身になって、禁煙の一方的な押しつけはダメ――。禁煙指導をする保健師、栄養士らのために、厚生労働省が実践的な「禁煙支援マニュアル」(CD―ROM付き)を作った。映像で具体的な指導例を解説し、クイズ形式で基礎知識も学べる。今月中に各都道府県に5000部を配布し、家庭でも参考にしてもらおうと、ダイジェスト版を同省のホームページに掲載する。
厚労省の03年の調査によると、日本の成人男性の喫煙率は46.8%で、先進国で最も高い。国は今年4月から禁煙治療を保険適用にするなど対策に力を入れているが、禁煙指導は指導者の力量によっても効果に差が出るため、統一したマニュアルを製作した。
教材本とCD―ROMのセットで、パソコンで自己学習できるのが特徴。禁煙する気がまったくない「無関心期」、いつか禁煙したいと思っている「関心期」、今すぐしたい「準備期」の3パターンに分け、それぞれ指導の良い例と悪い例を映像で比較している。
「禁煙を前面に出すとかえって反発を招く」「健康に悪影響を及ぼすデータを並べても逆効果」など、実践的なアドバイスを盛り込んだほか、喫煙と健康の関係などについての講義やクイズ集も収録している。
監修した大阪府立健康科学センターの中村正和・健康生活推進部長は「禁煙指導は知識の押しつけになりがちで、相談者を怒らせてしまうケースも少なくない。マニュアルで練習すれば、カウンセリングの技術は向上するはず」と期待している。
「怒らせてしまう」だの「反発を招く」だの、既にお前らの禁煙ファシズムで十分怒っているんだよ。吸う人の身にいちばんなっていないのが厚生労働省ではないか。こういうのは往年の説教強盗みたいなものだ。自分で強盗に入っておいて、戸締りはきちんとしなさい、とか、縛られた人々に説教するやつ。というか、自分でよく読んで反省しろバカ。