故郷七十年 (講談社学術文庫) 柳田国男 アマゾンレビュー

皇国史観とか
星3つ 、2023/01/02
私は柳田国男が嫌いだが、1958年から神戸新聞に連載されたこれは自伝でもあり、文章も昔より平易でいいと思った。しかし新体詩人であったことと、失恋をきっかけに文学をやめたことは前から言われていた通り書いてない。そういう不正直さはやっぱり嫌である。さらに後半は自伝ではない民俗学雑話になるが、日本人が南方から渡来した説に固執して、騎馬民族説を批判するところで、皇室が皇室がと言っていて、縄文時代弥生時代もないから、この人は2600年前に高天原天孫降臨したとでも思ってるんじゃないかと思い、げんなりしてしまった。やっぱりこの人は嫌いだ。