人形劇「真田十勇士」は断片的に録音してあるのだが、『NHK連続人形劇のすべて』に、台本を見てのあらすじでは、1977年2月2日からの一週間が空白になっているが、これは柴錬の原作を見ても分かるとおり、呉羽自然坊と筧十蔵が加賀の前田利常のところへ行って、豊臣に味方するよう説くところである。ここで二人が、亡霊道士とその配下の佐々木小次郎、さらに後藤又兵衛に会うのだが、なんで原作を参照して書かなかったのかは謎である。
 あと自然坊と為三が、宝蔵院流の槍の稽古に宝蔵院へ遣わされる話が一週間分あったと思うのだがあれはどこに入るのか。ドタバタしているうちに週終りになってしまい、あれはどうなったのだと当時NHKに手紙を書いたことがあった。