武藤康史が『三田文学』に「『三田文学』の歴史」を連載しているのだが、2000年くらいに始まって現在第53回くらいである。『三田文学』の創刊は明治43年だが、武藤は季刊の『三田文学』で、あたかも一号一号やっていて、そのため13年かかってまだ明治45年のあたりをやっている。何しろ明治43年9月に三回分を費やしたりしているのだから大変で、それからさらに百年、中断をはさんでもあるわけだから、単純に計算すると、一回一号とすると、200年かかることになる。仮にこれから25年連載を続けるとして、まだ昭和に入らないということになる。