- 作者: 志村有弘,盛厚三
- 出版社/メーカー: 勉誠出版
- 発売日: 2013/06/17
- メディア: 単行本
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ツルシ編集長はこれの責任をとる形で辞職したのだが、私はこの一件がずっと気になっている。「公表されている」という点である。
確かに、しかるべき名簿類を見れば、文筆家、有名人の住所や電話番号が分かる。学者であっても、学会の名簿を持っていれば分かるし、少し前なら『人事興信録』や『日本紳士録』で分かる。むろん、一切公表していない人もいる。俵万智や宮崎哲弥である。
で、これらを、公表されているからといって、次々とネット上に書き込んでいったらどうなるか。今のところ、そういうことをした人はいないらしい。やったら問題になると思っているからだろう。だが、匿名ブログなどたくさんある現状で、名簿類に公表されている住所を記した時、どういう法的根拠によってそれをやめさせられるか、といえば、私には思い当たらないのである。
おそらく現在のところ、こういうことが起きていないのは、匿名でものを言う連中がバカで、どこを見れば住所などが載っているか知らない、知っているほどの人は常識があるので載せないという危うい均衡が成り立っているからにすぎないのである。