『聖母観音大菩薩』は、三鷹にいたころレンタル店にあったのだが観なかった。その後観たいと思ったがVHSは高値がついており、ヤフオクでもいつも一万円近く吊り上げられていた。先日またヤフオクに出ていたので、おっと思ったが、はっと気づいて見たら、DVDが出るのであった。その時は観察していたら、DVDの価格以上に釣り上げて落札した人がいたが、まあビデオマニアかもしれない。
 それでようやくツタヤで借りて観た。『愛のコリーダ』の松田英子が主演で、若狭あたりの海辺に住む怪しい八百比丘尼という、文武天皇の時代に生まれ人魚の肉を食べて今日まで生きているという設定。はじめは殿山泰司と同居していて、殿山が死にそうになるので、セックスして精気を吸い取れとかいうのだが死んでしまう。あと中学生だという設定のカップルが出てきて、女のほうが浅野温子で、全裸シーンもあるから、これが目当ての人も多いのだろう。
 あと石橋蓮司が出てきてこれはテロリストらしいのだが、それがどうやら原発反対派らしく、なあんだそれでDVD化されたのか、と納得したというわけ。脚本は佐々木守。うーん、裸とセックスは多いが、買うほどのものではないかなと。

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谷崎潤一郎に内山完造を紹介した人は、私は宮崎義平と書いていたが、多くは儀平と書かれている。だが曾孫の宮崎文彦氏から指摘を受けて、「議平」が正しいことが分かった。以下同氏より教えていただいた略歴である。
 明治13(1880)年3月3日―昭和20(1945)年 (65歳)
東京生まれ。

明治29年(1896)4月-32年(1899)3月 明治学院並びに青山学院中学科卒業
明治32年7月 東京外国語学校入学
  35年(1902)7月 卒業(英語本科、独逸語、法制経済、教育学兼修)同校研究科入学
  37年(1904)3月 法政大学入学
        8月 東京外国語学校研究科修了
        9月 東京外国語学校助教授 
  38年(1905)10月 法政大退学 
        12月 一年志願兵服役、外語辞職 
  40年(1907)3月 兵役満期、浪速銀行大阪支店に勤務 
  41年(1908)2月 同神戸支店詰
        6月 陸軍三等主計
  42年(1909)8月 神戸支店主査
  45年(1912)3月 辞職、神戸の貿易商湯浅竹三郎に入り満州を視察 
大正元年(同) 8月、ロンドンを視察 
        11月、フランスをへて米国に渡る。テキサス、ミシシッピアラバマを視察、ニューヨークに出張所を設ける。
  2年(1913)6月、帰国、本店詰、店主秘書として外国通信を担当 
        11月、シナを視察(上海、漢口、北京、天津など)
  3年(1914)1月、帰国 
 履歴書はここまで。