福田和也といえば、90年代に、確か四谷ラウンドから出ていた座談会本で、「いやむしろ、ギングリッチのようななんたらのほうがかんたらうんたら」と言っているのを立ち読みして、へえ米国政界の内幕にまで通じているんだ、すごいなあ、と思ったものだが、米国であれ日本であれ、政界内幕とか、そういう知識って、結局ただの茶飲み話で、大した役には立たないんだよね。

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現代文学論争』の紹介文で、川嶋至が文壇からパージされた、と私が書いているかのごとく書いているものがあるのだが、私は疑っているのだ。別にパージされたって、大学教授なんだから大学紀要とかにいくらでも書けるはずだし、単行本だって出せる。しかし川嶋はほとんど書かなくなった。だから、川嶋は単に書けなくなったのだと思っている。だから「ずいぶん遅いパージだ」と書いたのである。
 なお増刷出来、間違いは訂正しました。