「紅楼夢」のトランスジェンダー

http://www.pipeclub-jpn.org/column/column_01_detail_75.html
 久しぶりのパイプクラブ寄稿。連載であります。

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 シナ文学者・九大名誉教授の合山究は、『紅楼夢』の主人公賈宝玉は性同一性障害ではないかという説を立てている(『東方』2009)。しかしひとつ抜けているのは、もしそうだとしても、同性愛の性同一性障害、つまり心は女で女を愛するのではないかという考察であろう。

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(活字化のため削除)

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例のバカな編集者くんは福岡伸一の『できそこないの男たち』の担当もしているらしいのだが、こういうタイトル。要するに生物は元はメスでそれがオスになるってだけの話を、こういう奇抜なタイトルにして人目を引こうとするわけ。げんなりする。同じ新書でも宮下さんのウォーホルなんかまともなタイトルなんだがね。で、俺の本も危うく変なタイトルで出されるところだったわけだが、それを刊行間近になって言ってくるってのはあれは手だね。著者もここまでぎりぎりになったら妥協するだろうという。それは要するに舐めてるってことだ。俺は、舐める奴は許さない。舐める奴を許すとあとあと面倒だから、といっても学生とかが舐めるのではない。むしろ目上のやつで舐める奴は、徹底的に叩く。水に落ちたら棒で叩くくらいに叩く。